漢字の現在 リアルな文字生活と日本語

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漢字の現在 リアルな文字生活と日本語

  • 著者名:笹原宏之【著】
  • 価格 ¥1,600(本体¥1,455)
  • 三省堂(2023/03発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784385365244

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内容説明

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漢字は中国の文字である。そして漢字は象形文字である。漢字は表意文字である。漢字は奥深く、記号とは違うものだ。ゆえに漢字は表現力に富む。漢字を使うと単語を強調して表現できる。…漢字に関する言説は、世上にかくのごとく、決まり文句やときに格言のようになって流布している。どれをとっても、その通りだと言えそうだが、実際に日本で使用されている一つ一つの漢字に、きちんと当てはまるものだろうか。漢字には多面性が付与されており、個々の例をよく観察したならば、すぐに疑問を差し挟まざるをえないものが目の前にあったことに気付くに違いない。―では、日本の漢字とは何なのか。

目次

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

40
図書館で借りたが、他の本にないディテールが多く、いずれは購入したい。「位相文字」「個人文字」などの概念で、現代の漢字その他の使用のありさまを祖述し分析。文字という、規範に従う世界でも、個人の感覚や思いが微妙に(大きく?)反映するところがおもしろい。これがいずれは規範そのものを動かしていくのだろう。情報化社会だからこその変化をとらえることが、現代の文字学には必須なのだと思い知らされる。2017/10/14

知降 星人

2
そこには昭和があった。貼ってあるポスターも、木造の室内も、あることを気づかせなかった小さな便所も、時間が止まっていた。レトロな雰囲気ではない、本物の時の重みがあった。2016/07/31

siomin

0
漢字の研究者による漢字のエッセイ。少々雑駁な感もあるが,漢字についての豆知識,日本中国韓国ベトナムの漢字圏での違いなど,面白い記事がたくさん。「愛人」の意味合いが日本と中国で違うことはよく言われるが,韓国ではまた違うし,台湾は日本の用法が入っているなど,漢字は実に多様なことが伝わります。中国は表音を重視し,漢字字体の意味にはこだわりがないという指摘には驚きましたが,確かに簡体字にしたときに,明らかに意味が違うのに発音が同じばかりに同じ漢字に押し込めている例も思いつくので,なるほどと思いました。2023/02/22

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