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内容説明
「えりも岬」で有名なえりも町に一人のドクターが赴任しました。
それが著者の渡邉氏です。元々は陸上自衛官のドクター、陸上自衛隊特殊作戦群医官として活躍していましたが、あるきっかけでこの地に来ることになったのです。
限られた医療資源のなかで、最善を尽くさなければ患者さんを助けられない。
自分の専門分野なんて関係ない。
医師は自分しかいない。
そして、町の人たちはそんな自分を頼りにしてくれている……。
遭遇するのは、今までに経験のないことばかり。
そういった難局をスタッフたちと乗り越えるうちに、いつの間にか町の人たちとの間に絆も感じるようになりました。
振り返ってみると、そんな日々は、まるで医療ドラマのようでした。
大病院への道が閉ざされた嵐の日。
家族のように親しい住人とのふれ合い。
そんな心温まるエピソードも紹介しつつ、「へき地医療」に取り組むドクターの生活を綴ります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メチコ
15
へき地医療。 現場の状況がまったく想像つかない人が導入書的に読む分にはいいのかもしれないけれど、その厳しさがなんとなく想像できていたせいか、物足りなさの残る内容。 基本的に「マジか!」と驚く内容はほとんどなし。 元陸上自衛隊特殊作戦群医官という特殊な肩書が生きているようなエピソードもほぼなし。 医療設備や環境が脆弱であることはだれでもある程度は想像できると思うので、それ以外の部分で意外性のある難しさなどにもう少しスポットがあたるとよかったかな。2025/01/05
kitten
10
図書館本。へき地医療で救急車呼ばれるのがキツイので、予防医療を進めて救急車を呼ぶような事態(心筋梗塞など)を減らした、という話。分業ではなく、全部自分でしなきゃいけない環境だからこそ、予防の大切さが身にしみるんだろうなあ、と。最後、えりもから離れるのは何があったんだろ?政争がらみっぽいけど。2025/02/10
りちゃ
5
へき地医療をなんとか改善していきたいという、著者の気持ちが伝わってくる。なかなか難しいだろうが、声をあげ続けていくしかないのだろう。2023/04/23
a_ma_ri_a_ma_ri
3
へき地医療の実際が書かれている本。限られた医療設備、限られた救急車。山沿いの道を北海道の寒い海からの波を浴びながら大きな病院へ患者を運ぶ様子。その大変さと、だからこその予防医療の実践や、町の人々と人間関係を作りながら働く姿にとても魅力を感じた。2024/04/04
猫又
2
もしかして中高生向きかな。へき地医療に取り組むお医者さんの話。平易な文章だが、へき地医療のリアルの一端を知ることができた2023/07/26