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内容説明
●集団的な意思決定を科学する
多様な価値観や意見、情報、選好を持つ人々が集まって集団的な決定をするのは難しい。その難しさを自覚した上で、望ましい決定を導くための工夫や制度について詳しく知ることは、様々な立場のステークホルダーにとって重要だ。本書では、社会的な意見集約と意思決定の科学について詳しく述べる。特に、EBM(科学的根拠に基づいた医療)、EBPM(科学的根拠に基づいた政策決定)、SDM(共同意思決定)、CDM(集団的意思決定)の理論と応用における具体例をふんだんに紹介することで、実感を伴った理解が深まることを目指した。
●医学と経済学の共通点から解決策を導く
医学と経済学という、一見遠く離れた分野の共通点に焦点を合わせているのが本書の特徴。前半部分では、医学博士の宮木幸一が疫学における様々な実践例と理論を通して、EBMとEBPMの重要性、データ解釈や因果推論における落とし穴、相関関係と因果推論、人の認知の本質に関わるバイアスという落とし穴などについて解説。データを得る際にRCT(ランダム化比較試験)を使うことの重要性や、ヒルの因果性判定基準など、具体的な例と対策を紹介する。
後半部分では、経済学博士の郡山幸雄が、集団的意思決定(CDM)の理論について紹介。メカニズム・デザインやゲーム理論、投票理論を通して、意見集約と合意形成の様々な工夫について解説。理論を用いることの重要性だけではなく、人のココロにひびく施策を行うための具体例や実践例を幅広く紹介する。
目次
序章 医学と経済学の枠を超えて――社会的問題解決に役立つ
1.エビデンスベースで考える
2.垣根を超えて考える
第1章 エビデンスに基づく医療(EBM)と政策形成(EBPM)
1.学術研究を政策立案に生かす
2.教育現場での活用も有効
3.よかれと思ったことも実は逆効果に
第2章 社会問題に対する医学・疫学のアプローチ
1.疫学の父 ジョン・スノウ
2.疫学から見た統計データ解釈時の落とし穴
3.相関関係と因果推論
4.「バイアス」という落とし穴
第3章 EBPMはいかに発展してきたか
1.エビデンスに基づく医療
2.What Works Centreの理想的とも言える取り組み
第4章 集団的意思決定の制度設計を求めて
1.社会あるところに集団的決定あり
2.意見集約の様々な工夫
3.理論を上手に用いる
4.人のココロにひびく施策
第5章 よりよい決断を目指して
1.医学と経済学の共通点
データを正しく用いる/集団的意思決定(CDM)の特性を用いる/人のココロにひびく施策を選ぶ/多角的に考える/共通言語を用いる
2.リテラシーを上げる
3.理想の意思決定とは
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
テト
うえぽん
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takao
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