家怪

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

家怪

  • 著者名:川奈まり子【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 晶文社(2023/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794973559

ファイル: /

内容説明

「ふすまの隙間にガムテープを貼ったんです。
開かずの間に居る者が隙間に目を当てて覗くから。
――人間の目、でした」

家怪談の決定版! 最恐の物件集、ここにあり。
家族と家が重ねた時間が恐怖に彩られていく。体験者が語る24軒の現代怪異譚。


【推薦】
三津田信三(作家)
「民俗学的知識に裏打ちされた
確かな取材によって浮かび上がるのは
家が齎す悍ましいばかりの
怪異の数々である」

はやせやすひろ(都市ボーイズ)
「身の毛がよだつ二十四軒が
「自宅だけは大丈夫」という甘い思い
を無慈悲にぶち壊す。
すみません。先ほどからあなたの後ろ
に立つ方はご家族ですか?」

【目次】
零軒:さとがえり
  一軒:かりずまい 
二軒:じゅずつなぎ
三軒:こしかた 
四軒:おきざり 
五軒:おんなもん 
六軒:おにどの 
七軒:ねずみにひかれる 
八軒:あらわし 
九軒:おくつき 
十軒:えな 
十一軒:むこどの 
十二軒:えにし 
十三軒:かいまみる 
十四軒:さわりあり
  十五軒:やなり 
十六軒:やねうら 
十七軒:あかずのま 
十八軒:ならわし 
十九軒:みょうじごめん 
二十軒:さそいみず 
二十一軒:とらわれて 
二十二軒:こもりがき 
二十三軒:かめおさ 
霊軒:ただいま

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かな

45
何故か、読んでいる最中に眠気に襲われなかなか頁が進まなかった。夢うつつに家の軋む音が聞こえたり、雨の降っている日は雨樋の近くから妙に大きなコトンコトンと言う音が聞こえたり。私の部屋は二階なのだが夜中に階段のギシギシと言う音に目が覚め耳を澄まし気づくと明け方になっていたり。書かれている内容がフイクションなのかノンフィクションなのか。確かに、家相というものがあり家の向きや間取り、土地の相など・・・。この本を読んでいるせいなのか、とにかくリアルに怖かった。2023/06/01

あたびー

41
「家」とは、建築物そのものの事でもあるし、そこに住む人の家族のこと、果てはその一族のことを意味することもある。そういった広い意味での「家」に纏わる実話怪談集。そもそも人間にとって自分を守るシェルターであるべき家で怪異や恐怖が起こったなら、一体どこに逃げ込めば良いというのだろう?そういう意味でもとても怖い怪談集なのだ。そして私の大好物なのだ。新築の家で、借家で、中古の家で、嫁ぎ先で、旧家で、タワーマンションで、そして最凶のお化け屋敷で…「家」…それは、守ってくれる場所、そして怖い場所…2023/04/12

うまる

28
実話系ホラーに民俗学の考察を入れて、しっかり纏め上げる手腕は凄いと思う。しかし淡々としているためか、とても眠くなり、読むのが遅々として進みませんでした。ホラーが講義になったらこんな感じかもしれない。このまま催眠導入本として終わるのかと思ったら、後半チラホラ面白い話があって良かったです。事故物件お化け屋敷の話に興味津々。絶対行かないけど。2023/06/15

ROOM 237

10
ブームもあって、日々乱立し消耗品めいてしまった事故物件本とは一線を画す佇まいが美しい怪談本。ひとつひとつの怪異に対する姿勢と過去を紐解き考察するルポスタイルは、読み手にも襟を正さねばと思わせる。開かずの間や集落儀礼という家族近隣の限られた間柄で語り継がれてきた怪異、そこに昔の暮らしぶりや歴史的背景を交える博識と語り口は、怖がらせてやろうという嫌らしさが無い純粋な怪異ルポ。もちろんとびきり恐い。なぜ怪異は起こるのか?に真摯に向き合う怪談師川奈さんが今後も楽しみ。2023/09/04

華形 満

7
夏の到来と共にやはりホラーものは必読。本書も家に纏わる怪奇譚集という内容で興味津々で、一気読み必須かも?と思いきや、読み始めると何故か睡魔に襲われ途中で寝落ちというパターンを繰り返し、結局読了まで2週間も掛かってしまった。各話とも一気に恐怖が襲うというよりも、じわじわと感情に染み込んで来る様な怖さと言うべきか。それにしても本書は私にとっては肝心のホラーの筋より催眠術でも仕込まれているのではないかと思え、むしろその事の方が恐怖だった。2023/06/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20915146
  • ご注意事項