鎌倉幕府の真実

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鎌倉幕府の真実

  • 著者名:本郷和人【著】
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  • 産経新聞出版(2023/03発売)
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  • ISBN:9784819114226

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内容説明

人気歴史学者が定説・新説を覆す

●誰が「頼朝の助命」を嘆願したのか
●「実朝の首」はどこに消えた?
●『吾妻鏡』が書かない「粛清劇」

なぜかくも陰惨な闘争が続いたのか

『吾妻鏡』に頼朝が亡くなる前後の記事がないのは有名ですね。
ぼくは今まで、まあそんなこともあるよね、とあまり真面目に考えていませんでした。
ところが広常誅殺の前後も記事がない。これは偶然で済ませられるのでしょうか。(本文より)

東京大学史料編纂所教授の新解釈

〈目次〉

はじめに

第1章 鎌倉時代の武士の謎
  ◎源氏の一族・平賀氏とは
  ◎頼朝から重用され一門の筆頭に
  ◎大内氏が「七カ国守護」の訳
  ◎頼朝から愛された「暴れん坊」
  ◎合戦の「兵数」を吟味する
  ◎「実朝の首」はどこに消えた?
  ◎実朝が見た「母・北条政子」像

第2章 鎌倉幕府を分析してみた
  ◎「文書のかたち」は変えられない
  ◎整合性のとれた説をつくるために
  ◎大内・平賀の拠点を奪った伊賀氏
  ◎梶原景時∥石田三成?
  ◎なぜ景時が弾劾を受けることになったのか
  ◎人物の「特質」に焦点
  ◎「武士政権」3パターン
  ◎『吾妻鏡』が書かない「粛清劇」
  ◎頼朝は朝廷に近づきすぎた

第3章 人物像を掘り下げる
  ◎「武士の鑑」畠山重忠が悪役に?
  ◎文武両道の武人だった梶原景時
  ◎名将・韓信と義経の違い
  ◎義経の勝利は幸運だっただけ?
  ◎大将は自ら突撃しないはず
  ◎戦争にも「禁じ手」はある
  ◎頼朝が最も信頼した一族
  ◎なぜ安達盛長は北条に鞍替えしたのか

第4章 古文書抜きに日本史は語れない
  ◎歴史研究者に向くタイプ
  ◎文書の出し方にも身分あり
  ◎中世文書は「形式」が重要
  ◎古文書は応用がきく
  ◎受取人のヒントは二重敬語にあり
  ◎貴族がキレる「超越」
  ◎異例の手紙が示す朝幕関係

第5章 「実証」と「推測」
  ◎書き間違えこそ本物の証?
  ◎鎌倉幕府の草創担った文官
  ◎下文の数奇な運命
  ◎あなたたちの「実証」とはつまらないものなんだな
  ◎ガンプラ転売に思う「倫理」
  ◎部下を「下げつつ上げた」頼朝

第6章 歴史研究者を悩ませる「自作自演」
  ◎後醍醐天皇が部下になりきった?
  ◎文書一枚が発想の転換の端緒に
  ◎歴史研究者を悩ませる天皇直筆の「自作自演」
  ◎忘却の大学者・平泉澄の「大発見」
  ◎権力者の私宅=役所?
  ◎一筋縄ではいかない事情

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えぬ氏もわるよのぉ

10
承久の変で後鳥羽上皇は「義時を打て」とは言ったが、鎌倉幕府そのものを倒す気は無かったという説が最近あるが、著者はその説に異を唱える。根拠を読むとなるほどと思う。 『義経記』で義経を持ち上げるために憎まれ役にされてる梶原景時を高く評価している。反対に義経に対しては点が辛い。まあ僕も、戦の天才なんて評価は本当かなと思ってるが。 文書の書き方の当時の決まりごとの話も興味深かった。2023/06/16

kenitirokikuti

9
再読(初読時未レビュー)。鎌倉時代は本郷せんせの専門分野だし、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』前後のエッセイだし、細かさに追いつけず初読時には消化不良だったなぁ。再読までに千葉県の歴史を鍛えていたので、今度はもう少し理解できた。やっぱ戦前の社会は中央集権的なものだった、という思い込みが強すぎなんだなぁ。頼朝が死んだ後の梶原景時に対して、本郷せんせは秀吉が死んだ後の石田三成を置いてるけども、レーニン没後やスターリン没後みたいなのをイメージすべきなんだろな。2023/10/25

ミナ

5
産経新聞に掲載されてたやつかーと買ってからなった。古文書学の話は大学生に戻った気分になった。伝統と文化がある日本ではおいそれと型破りなことをすると顰蹙もので相手にされなくなるものね。手紙一つも大変!2023/07/09

みゃむ

1
図書館本。本郷先生の新刊。最初は鎌倉幕府に対する持論。最後は古文書学についての講義。論文というより語り口調で本郷先生の話や講義を聞いているようだった。本郷先生の本は読みやすくて好きだな。2023/09/30

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