内容説明
多様性の時代の象徴ともいえる、LGBTQ。
小学校高学年での学習指導で行われる動きがあるなど、現在、子どもから大人まで正しい理解が求められています。
自身がトランスジェンダーであり、日本LGBT協会の代表理事である清水展人氏が、やさしく解説しているのが本書です。
しかも、子どもが読んでもイメージしやすいように、イラストも盛り込んで紹介しています。
LGBTQのことをもっと知りたい人、買って子どもに読ませたい人、自分が当事者の人、身近にいる人……多くの方に読んでいただきたい一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
20
親子向けに書かれた、LGBTQの入門書。性的マイノリティの当事者はこの本では10人に1人とされていて、子どもの頃から周囲の無理解と偏見に悩まされ続けるという。本書ではSOGIハラスメントの解説や同性婚の動向など、性的マイノリティの権利保障について基本的な事が分かりやすく解説されている。また著者自身が性別違和を抱え、現在は男性として家庭を持つ父親であることもあり、トランスジェンダーの権利保障と実体験についても詳しく書かれている。親子向けではあるが、勉強になるのでオススメしたい。2023/08/12
さわな
2
感覚過敏に続いて当事者が書いた本。この本はLGBTQ。 文章のノリが体育会系のノリで正直、読んでて疲れた。理解するんだー! 認めるんだー! みたいな。 早く講演とかじゃなく教科書とかで勉強できるようになるといいと思う。そういう方が聞きやすい人や場合もあるなとこの文章読んでて思った。 養子縁組があるのだから不妊治療、代理出産はどうなの? と思うけどこれは異性婚夫婦にも思うことなのでこの本のテーマとは関係ないな。 とりあえず感想が疲れる……しかない。 次はChatGPTとか無機物関連の本を読もうと思う。2024/01/15
読生
2
当事者が書いているので、当然当事者目線で書かれている。 だけどそれは、当事者目線でしか書かれていないということでもある。 もちろん基本的な情報はしっかり提示されているのだけど。 我がことだから見えることもあれば、我がことだから見えない、見えていても重視されないことはあるんだなと思う。 だからこそ、様々な立場の人々がこの問題に関わる必要があるのだろうと思う。 2023/10/08
knuuyy
1
2023年にもなってシスジェンダーを「ストレートとも呼ばれます」はさすがにありえないと思った。著者は初期にトランス医療を受けており、初診が保険適用されず自費だったのとホルモン療法が保険適用だったクリニックがあったとあり、珍しくて驚いた。手術を台湾でやってるのも珍しい。不妊治療の情報が載っているのはよい。オリンピックのトランス選手の出場要件は現在では女性カテゴリにはほぼ参加不可能な競技が増えている。他国の状況が紹介されている章は興味深かったが、日本を単一民族国家と書いてあるのには目を疑った。2023/07/24