NHK出版新書<br> 小説で読みとく古代史 神武東遷、大悪の王、最後の女帝まで

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NHK出版新書
小説で読みとく古代史 神武東遷、大悪の王、最後の女帝まで

  • 著者名:周防柳
  • 価格 ¥1,023(本体¥930)
  • NHK出版(2023/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140886977

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内容説明

ヒミコは二人いた? 東遷は何度もあった? 気鋭の作家が古代史の謎に切り込む!

「歴史的なあの事件」は本当に教科書どおりに起こったのか? いや、私はこう考える――。歴史を題材にした小説作品に定評のある著者・周防柳が、松本清張、井上靖、邦光史郎、黒岩重吾、永井路子ら往年の大作家から、澤田瞳子、坂東眞砂子、さらには諸星大二郎、安彦良和ら漫画家まで、彼らが自作で展開した諸説を紹介しながら、自らも事件の背景や人物像を考察していく、学校では絶対に教えてくれない、スリリングな古代史入門書。

第一章 邪馬台国は二つあったか――大和と筑紫の女王卑弥呼
第二章 神武は何度東遷したか――記紀神話と初期大和政権
第三章 応神天皇はどこから来たか――河内王朝と朝鮮半島
第四章 大王アメタリシヒコとは何者か――馬子と推古と厩戸皇子
第五章 天智と天武は兄弟か――対立から見た白村江、壬申の乱
第六章 カリスマ持統の狙いは何か――不比等と女帝たちの世紀
古代史小説ライブラリー(神話世界~八世紀奈良時代)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

113
確かに古代史を小説で読み解くというのは、いいアイデアだと思う。史料も限られ、数多くの仮説が可能となる古代史には、小説家の豊かな想像力が発揮できる余地がある。実証主義的歴史学が全盛の現代だからこそ、妄想に近い自由な発想で書かれた小説を通じて、歴史の面白さに触れることができる。邪馬台国は九州か畿内か、欠史八代と卑弥呼の関係は、継体天皇の出自は、アマテラスは推古か持統か、天武天皇は漢皇子?、持統と不比等の関係、孝謙と仲麻呂の関係など、著者自身の考えを添えて古今の小説が紹介されている。巻末のライブラリーも有難い。2023/05/01

さつき

59
卑弥呼から始まり、孝謙天皇まで様々な古代を題材にした歴史小説や漫画が紹介されています。繰り返し読む愛読書もあれば、全く知らなかった作品もあり。タイトルだけ聞き気になっていた作品は必ず読もうと心に誓いました。大好きな作品について周防さんが語るのも楽しいし、知らない作品については、こんな見方があるんだ!と目からウロコが何度も落ちました。実態が分からないからこそ様々な想像が繰り広げられ楽しいんですよね。読みたい本がまた増えました。2023/03/31

けやき

40
卑弥呼から孝謙天皇までの日本の古代史に関する作品(主に小説)を紹介している。読みたい本を数冊発見できた。2024/03/26

Y.yamabuki

23
単なる作品紹介ではない。各章冒頭に天皇家の系図や地図を伴った周防さんの概説があり非常に分かり易い。その後の小説紹介では、史実の空白を埋めての各々の作者の創作の方向性を、彼女自身の見解を交えて比較していて興味深い。そしてこれ程多くの古代小説が書かれていたことに、驚かされる。資料が少ない時代だからこそ、創作の余地があり、作者、読者双方のロマンを掻き立てるのだろう。予想以上に面白かった。他の時代も読みといて貰えると嬉しい。2023/06/08

にゃも

19
2,3世紀の邪馬台国から8世紀の奈良時代あたりまでを、それぞれの時代を描いた小説などを通してたどっていくのだが、予想以上に面白かった。数少ない史料や考古学的発見をどう捉えるのか、作家によって様々な見方をされているところが興味深い。蘇我氏と葛城氏の関係や謎の多い(つか古代史は謎だらけだけど)継体天皇はもちろんのこと、河内王朝についてもっと知りたくなった。それにしても歴史は日進月歩。ボーっとしていると、いつの間にそんなことになってんだ!と驚くばかりだ。2024/02/21

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