京都くれなゐ荘奇譚(三) - 霧雨に恋は呪う

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京都くれなゐ荘奇譚(三) - 霧雨に恋は呪う

  • 著者名:白川紺子
  • 価格 ¥730(本体¥664)
  • PHP研究所(2023/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569902906

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内容説明

「俺は穢れだから、近くにいないほうがいい」と言い、距離をとろうとする蠱師(まじないし)の高良。そんな高良の言葉に、澪の胸は痛む。「あなたは穢れなんかじゃない」「もっとあなたのことを知りたい」という思いを秘め、うごめく邪霊に立ち向かっていく澪は、相棒の白い狼の職神(精霊)・雪丸の力を借り、悪霊を祓うことができるのか。澪を心配する高良、そして妹を守りたい一心の兄・漣はその時――。「二十歳まで生きられない」と呪いをかけられた少女と、前世からの宿縁で繋がる少年を待ち受ける運命とは? 京都の下宿屋「くれなゐ荘」を舞台に繰り広げられる人気シリーズには、呪術×転生×ファンタジーの要素が満載。「後宮の烏」でブレイク中の著者による文庫書き下ろしシリーズ第三弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シナモン

106
シリーズ3作目。じっとりと重くて怖い話が多かった。そういうの嫌いじゃないので今作も楽しめました。高良と澪、二人の進展は思ったほどは見られず。続きを楽しみにしよう。ずっと積んでてようやく読了。新刊が近々出るようでその前に読み終わって良かった。2023/11/29

本詠み人

73
この二人ならこの因果を乗り越えられるのでは✨…諦めずに闘う主人公 澪を応援したくなる。悲惨で驚愕の悪霊との関わりや自身の呪いに暗澹とさせられるけれど、彼女を取り巻く皆…高良、くれなゐ荘の兄とすでに身内のような面々との関係がとてもあたたかく描かれている。どんどん好きになるシリーズだ♡2023/05/01

ひさか

72
2023年3月PHP文芸文庫刊。書き下ろし。シリーズ3作目。この子の七つのまじないに、霧雨に恋は呪う、雨宿り、潮の家、の4つの連作短編。因縁の仲の高良と二人を取りまく仲間たちとの関係の中で澪が呪術世界の問題を解決していくところが主題になっている。ただのホラーになってるんだけど、こういう話だったけ?。展開が前巻までとちょっと変わってしまったんじゃないかと思います。2023/03/30

はつばあば

65
「二十歳まで生きられない」と思う澪だからかとても大人っぽい。どちらかというと高良の方が幼く思える(^_-)。出流の生い立ち?育ちの方に興味がわく。邪悪なものに取り付かれるのはそれなりの訳が。業の深い人生は送りたくないものです。?爺さんの面倒を看ているのも私の業?。親にいっぱい心配かけてきたからここでお返しになるのかな。来世はもっとおっとりと暮らしたいものです。が、来世は人類が荒らし回った地球の存在が危ぶまれるからやっぱりセコセコとなるかなぁ。その時はもう生まれ変わりたくもないし穢れにもなりたくないものです2023/04/16

くりきんとん99

64
3作目も面白く、あっさりと読了。澪は、かなり力をつけてきている。千年蠱を祓う日が少しずつでも確実に近づいてきている。高良と澪の距離が縮まってきているのがちょっと切ない。この後、この二人の関係はどうなっていくのか?2023/06/01

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