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内容説明
数多くの映像作品で時代考証を手がけてきた第一人者が、戦国時代を読み解く! 「長篠・設楽原の戦いで、信長は『鉄砲の三段撃ち』の新戦術を用いて、圧倒的勝利を手にした」「明智光秀は個人的な恨みで、本能寺の変を引き起こした」……これまで語られてきた「通説」は、研究の進展によって見直されつつある。では、あの合戦の実相はいかなるものだったのか。有名武将たちの強さの秘密はどこにあるのか――メディアに多数出演し、わかりやすい解説で定評のある著者が、最新研究によって見えてきた戦国時代の実像を解説。さらに、武将たちの生き方から、現代人が学ぶべきヒントを提示する。 ●第一部 ◆名将たちの真価――なぜ成功したのか ●第二部 ◆あの合戦の実相――通説は覆された ●第三部 ◆乱世の叡智――現代に活かす
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
46
会津の蘆名を攻めるために、北条氏と同盟を組んでいた伊達政宗でしたが、勢力を拡大する北条を征伐しようと画策した秀吉に頭を下げる決断をします。しかし、4月に始まった秀吉の小田原攻めに6月に着く大遅刻をした政宗は、死装束で秀吉の前に現れます。覚悟があったのでしょうが、秀吉は政宗の首に杖を当てて「もう少し遅かったら、ここが危なかったな」と言います。秀吉謁見前に「死ぬ前に利休から茶の湯の教えを受けたい」と政宗が言ったことそうで、それが秀吉の耳に入り面白い奴と思ったからとも言われますが、真相は秀吉しか知りえません。2023/10/23
だのん
17
昔のことが現代においてこんなにもわかることが不思議で歴史研究は興味深いです。最新の研究によって日々情報が更新されていき、今までの知識やイメージがどんどん変わっていきます。黒田官兵衛がとても気になり、以前読んだ『黒牢城』をもう一度読みたくなりました。桶狭間の戦いの真相や、信長の本当の姿など気になることがたくさん出てきました。2025/01/13
Ezo Takachin
6
どちらかというと初心者向けの本。深堀されていない印象。ただ、歴史から何を学びどう生かすのか?これは時代が変わっても同じこと。戦国時代の武将たちの生き様から学ぶべきことは多い。2023/03/25
すうさん
3
日本史を見渡す時には戦国時代と幕末という乱世は大変興味深く感じるのはそれだけ変化にとんだ、いや変化を生み出すエネルギーを持った人物が沢山いることだ。また彼らはリーダー、組織を動かす指導者としてどうやって考え行動したかを学ぶことは、現代の企業経営者のみならず個人の生き方にも通じるため歴史本としては常に人気がある。本書は歴史の泰斗の小和田哲男さんの本としては初心者向きといわざるを得ないがそれでも大変楽しく読めた。「失敗の本質」や「負けない組織」のための5つの条件などは組織へも個人へも良い教訓となるだろう。2023/05/29
ミルフィーユ
2
著者の戦国武将への敬意が感じられ、どの人物にも興味が深まりました。2023/05/03