集英社新書<br> 江戸の芸者 近代女優の原像

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集英社新書
江戸の芸者 近代女優の原像

  • 著者名:赤坂治績【著】
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • 集英社(2023/03発売)
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  • ISBN:9784087212556

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内容説明

出雲のお国から明治の女優まで! 知られざる女性芸能の成立と盛衰

◆内容紹介◆
現代の日本人のほとんどは、江戸時代は女性芸能者がいなかったと思っている。
しかし、それは間違いで、江戸時代も女性芸能者はいた。
例えば、出雲のお国、そのかぶき踊りを模倣した遊女歌舞伎、踊子、そしてそれらの後継としての芸者である。
江戸の女性芸能者の系譜は絶えることなく、明治の女優へと引き継がれた。
「女性芸能者はいなかった」と誤解される遠因は、依然として続く男尊女卑の風潮にあるように思われる。
陰影に富んだ世界があったにもかかわらず、それに触れる歴史教科書はまず見当たらない。
本書は江戸時代の女性芸能の成立と盛衰について記述するものである。

目次

プロローグ 江戸時代の女性芸能者
第1章 踊子の誕生
第2章 歌舞伎舞踊・音楽の大衆化
第3章 踊子から芸者へ
第4章 吉原の廓芸者
第5章 芸者の盛衰
エピローグ 明治初期の国際女優
おわりに
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

103
江戸時代に女性の舞台出演は禁じられていたが、当時人気だった歌舞伎の音楽や舞踊のファンになった一般女性が自分も習うようになり、ニーズに応じて音楽の教養を身に着けた女性が踊り子や芸者となるようになった。事実上の遊女だったが、幕府に弾圧されても貧しい女性が仕事を求め参入する事情は、セックス産業が貧困女性のセーフティーネットとなっている現代と同じだ。結果、芸能人的存在の女性が出現し川上貞奴のような実績をあげたため、女優が誕生する素地となった。華やかに見えても必死に生きてきた女たちは、芸能史の知られざる原型なのか。2023/07/29

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