内容説明
豊臣家による専制的中央集権体制の確立を急ぐ石田三成と、その最終標的である徳川家の存立のために策謀をめぐらす本多正信。豊臣秀吉こそ天下人になるべき存在とする石田三成と、天下を治めうる実力者徳川家康こそ天下人たるべしとする本多正信。時代を動かした豊臣秀吉と徳川家康の家臣を対峙させ、参謀の視点で見る「天下統一」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大竹 粋
6
どうする家康の筋立てに合わせて、ここが知りたかった、を大好きな本多正信視点で語られていて、コンパクトに関ヶ原に至るストーリーから夏の陣での大阪城炎上まで俯瞰出来る本でした。2023/10/30
coldsurgeon
5
石田三成と本田正信の二人の謀略戦の物語。歴史として基地の事柄ばかりであるが、三成の凛とした正義感と正信の成果を得るためのひたむきさ・待つ姿勢が際立つ。世の中、正義感だけでは生きていけず、時節を待つ姿勢は、見習うことがある。2017/10/14
サボサボ3
1
なんとなく手に取った本でしたが予想外に面白かったです。秀忠の上田城攻めの解釈も新鮮でした。 たまには歴史小説もいいね。2021/01/10
はる
1
権謀術数など面白い。三成が勝った可能性もあり、二人とも主君には好かれたが同僚には、嫌われた。2018/06/15