内容説明
侯爵令嬢で稀代の腕前を持つ錬金術師のエレノアールは、元婚約者から命を狙われるはめに。戦火と迫りくる刺客から逃れるため、自らに封印を施して眠りにつくが、わずか数日の封印が解けたのはなぜか300年後…。そこで待っていたのは、錬金術が廃れ、魔獣や獣人が闊歩する悪夢のような世界だった!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しまふくろう
6
なんとなく買い。 絵は可愛らしくて良い。 物語は元婚約者の襲撃から逃れるため三年眠りにつくつもりが、起きると三百年経っていた話。三百年で世界が激変していた、いやここいら一帯だけだった、でも獣人や怪物が、といった二転三転の現状把握が面白い。作り出した怪物達に標的の名前を覚えこませた元婚約者のアレっぷりには思わず噴き出した。 個人的に、登場人物達が知っている真相をもったいぶって匂わせるだけの展開が好みではないのでその辺が困った。 続きはどうしよう。2024/12/19
bulbul
3
3年眠って危機を回避するつもりが目覚めたら300年後の世紀末? 元候爵令嬢エレノアールの錬金術スキルの高さと異形の原因が表裏一体で深刻。命の錬金が引き起こした苛酷な結末が憐れで哀しい。軽い錬金術モノが多々ある中でかなりシリアスに切り込んだ展開にひきこまれた。一つの因縁は滅びたけれど、帝国の闇は深そう。2023/03/18