内容説明
紀貫之は平安時代の初めから中ごろに活やくした和歌の名人で、『古今和歌集』の撰者のひとりとして知られています。
『古今和歌集』は日本初の勅撰和歌集で、和歌のお手本として現代まで伝わっています。また、紀貫之が書いた『土佐日記』は、「かな」で書かれた最古の日記文学として、後世の文学作品に大きなえいきょうをあたえました。
『古今和歌集』で優れた和歌を示し、『土佐日記』で日本文学の新たな可能性をひらいた紀貫之。
その簡単な伝記と、代表作『古今和歌集』と『土佐日記』、和歌と平安時代の文化についてしょうかいします。
この1冊で、紀貫之と『古今和歌集』がわかる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イカまりこ
6
高田崇史の『QED 六歌仙の暗号』で気になった古今和歌集を知りたくて。古今和歌集に載っている和歌の特徴は、自然や気持ちをありのまま詠むのではなく、何かに例えたり謎かけしたりひとつの言葉に複数の意味を持たせた物とのこと。歌として詠むとさらっと美しいな、くらいの物もある。でもこれには何か隠れた思いがあるのでは?と疑って詠むと楽しすぎる。かなりQEDに毒されてる私w 日本初の勅撰和歌集「古今和歌集」、かなで書かれた最古の日記文学「土佐日記」と、紀貫之のおかげで今でも楽しめてるのかもしれないと思ったり。2023/04/30