- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
2020年代に入り、カーボンニュートラルに向け世界的に社会経済・産業構造は大きく変わった。脱炭素の実現目標が掲げられ、もう後戻りできない。いまなぜ脱炭素なのか。本書では、新たな段階の産業革命として現状をとらえ、新たな生産様式・生活様式が、エネルギー安全保障や資本主義・市場経済及びグローバル経済のグリーン化にまで至っている状況を分析。さらに資源国のパワー低下と脱炭素先進国の台頭による地政学的変動、さらに国際政治経済秩序の変容までを分析する。
目次
はじめに──本書の分析視角/脱炭素化に向けて/先進国と新興・途上国の状況/脱炭素産業革命による国際政治経済秩序の変化/第1章 脱炭素産業革命とは何か──次世代革命の起爆剤/1 脱炭素産業革命と技術革新の展開/2 産業活動での脱炭素革命・技術活用/3 生活分野での脱炭素化とその影響/4 エネルギー・電力分野の脱炭素化と主要技術/太陽光発電関連技術/風力発電関連技術/水素関連技術/アンモニア関連技術/全固体電池/全樹脂電池/次世代パワー半導体技術/5 モビリティー分野での脱炭素化と関連技術/6 主要カーボンリサイクル技術/グリーン材料技術/CCUS技術/7 これまでの産業革命とのかかわり/産業革命相互間の重畳的継起/次世代産業革命の先導役としての脱炭素産業革命/第2章 社会経済・産業構造の変化/1 産業高度化の促進/カーボンニュートラルに向けた中国・インドの取り組み/先進国の産業活動分野での脱炭素化による技術グレードアップ/日立製作所の取り組み/欧州各国の積極的な取り組み/アメリカの鉄鋼・化学メーカーの取り組み/アメリカの電機・電子産業の取り組み/2 輸送モビリティー分野における脱炭素化/中国におけるEV産業の発展/EVをめぐるEU・アメリカの動き/日本におけるEV普及のための取り組み/航空機分野での脱炭素化に向けたEUの動き/航空機大国アメリカの動き/日本・中国の動き/船舶分野での脱炭素化とEUの動き/アメリカ・韓国・日本の動き/3 エネルギー部門での脱炭素化/エネルギー構造転換に向けた日本の動き/日本が抱えるコストの問題/EUの先進的な取り組み/アメリカの官民挙げての取り組み/中国の再生エネルギーへの取り組み/中国の再生エネルギー開発における課題/第3章 主要国の戦略的競争/1 主要国脱炭素化の政策・戦略目標/脱炭素化に向けた国際的な動き/イギリス・ドイツ・アメリカの動き/中国・インドの動き/日本の動きと今後の展望/2 脱炭素化技術開発の展開と競争/脱ロシアエネルギーを視野に入れた主要国の水素戦略/フランス・アメリカの動き/中国の動き/日本の動き/日本企業の水素・電池関連の特許数は世界トップ/欧州企業の取り組み/アメリカ企業の取り組み/中国企業の取り組み/3 次世代電池の全固体電池開発/アメリカの取り組み/欧州諸国の取り組み/中国の取り組み/日本の取り組み/日本企業の動向/4 パワー半導体分野/三菱電機・東芝の取り組み/富士電機・FLOSFIAの取り組み/欧州企業の取り組み/中国企業の取り組み/5 CCUS分野/日本・アメリカの政策/EUおよびイギリスの政策/中国の政策/日本企業のCCUSへの取り組み/アメリカ・イギリス企業のCCUSへの取り組み/中国企業のCCUSへの取り組み/6 主要国次世代原子炉の開発/国際原子力機関の見解・見通し/新型炉実証プログラム(ARDP)/イギリス・フランス・カナダの動き/ロシア・中国の動き/日本の動き/第4章 レアメタル確保競争/1 背景/2 脱炭素技術に必要なレアメタル/3 レアメタル生産基地偏在と需給ギャップ/需給ギャップの拡大への懸念/レアメタルをめぐる世界的な状況とアメリカの確保戦略/EUの確保戦略/日本の確保戦略/レアメタル確保に向けた日本企業の国際的な連携/中国政府のレアメタル安全保障政策/中国企業による海外レアメタル資源への投資・買収の動き/4 バイデン政権の重要な戦略物資に関する確保戦略//第5章 地政学的インパクト/1 供給構造変化による脱炭素化への影響とエネルギー安全保障/脱石炭に向けての世界の動向/エネルギーをめぐるロシアとEU諸国の対立/脱ロシアエネルギーに向けた各国の動き/2 脱炭素化に欠かせないレアメタルの安全保障問題/3 対応すべき課題//第6章 資本主義への影響/1 これまでの産業革命の資本主義へのかかわり/第一次産業革命における環境汚染/第三次産業革命がもたらした大きな変化/第三次産業の世界的な伸長/金融・非実体経済がモノづくりにもたらす弊害/第四次産業革命の展開/2 脱炭素産業革命の現代資本主義への影響/気候変動問題/脱炭素産業革命によるステークホルダー資本主義への転換の促進/脱炭素化による経済成長/炭素生産性による産業活動への影響/脱炭素サプライチェーンの形成と新たな企業間関係/脱炭素産業革命による資本主義のあり方の変容/3 脱炭素産業革命による資本主義の限界の克服へ/カーボンプライシングの可能性/国境炭素税導入に向けたEU・アメリカの動き/世界的な脱炭素を促進するカーボンプライシングとグリーン投資の活発化/終 章 国際政治経済秩序の変容/1 炭素生産性の低い国・地域の国際競争力の衰退とその原因/2 脱炭素産業革命の国際政治経済への影響/「座礁資産」化による資源大国パワーの低下/世界エネルギー需給地図の塗り替え/ロシアの危機感の募り、エネルギー資源大国への衝撃/サウジアラビアなど中東産油国への影響/ブルー水素ではかつての資源大国のパワーを代替できず/3 脱炭素産業革命の展開による国際政治経済秩序変容のゆくえ/顕在化しつつある二大陣営の対立および脱炭素による依存/脱炭素産業革命による、戦争を発動する資源国ロシアの弱体化/中国のEV、再生エネルギーの汎用設備・部品の輸出拡大/米中をはじめとする二大陣営の対立深刻化へ/日本ならではの国際政治経済秩序への影響力と役割/主要参考文献/あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ポルターガイスト
takao
四季 彩
sk
Akim




