出版社内容情報
20世紀の超大国・米国と21世紀の新興大国・中国。「新・冷戦」の序章となる近年の駆け引きを検証、二国決戦の火蓋は切られるか。
20世紀の超大国VS.1世紀の新興大国。決戦の火蓋は切られるか? 一九九〇年代初頭の東西冷戦終結からまもなく始まった「新・冷戦」。14~15世紀の英仏戦争同様、はたしてその戦いは長きに亙るのか? 序章である「クリントン―江沢民」から「ブッシュ―胡錦濤」「オバマ―習近平」までの二十年間を、政治・経済・他国との外交・軍事と、多角的に検証する。緊迫する二国間、その行く末とは?
内容説明
クリントンvs.江沢民、ブッシュvs.胡錦涛、オバマvs.習近平…20世紀の超大国vs.21世紀の新興大国。果たして決戦の火蓋は切られるのか?「新・冷戦」の序章となるこの20年間の攻防。
目次
序章 覚醒(台湾海峡危機;対中関与政策;二正面戦略の虚実;ナイ・イニシアティブ)
第1章 胎動(世紀の訪中;照準外し;三不政策;日本素通り;米中スパイ合戦;中国大使館誤爆事件)
第2章 萌芽(戦略的競争相手;コンゲージメント政策;EP3事件;新あいまい政策;米中経済安全保障再考委員会)
第3章 逡巡(九・一一後の世界;ミスター・サイボーグ;ステークホルダー;靖国問題;太平洋二分割論;衛星攻撃兵器(ASAT)
米中戦略経済対話
北京五輪)
第4章 疑念(米中G2論;米中首脳級定期協議;日本軽視論;G20サミット;攻守逆転;戦略的再保証;COP15;グーグル問題;核心的利益)
第5章 確信(老将の野望;A2AD;チャイナ・カードの「闇」;尖閣問題;北朝鮮問題;J20事件;エア・シー・バトル構想;「太平洋国家」宣言)
終章 転換(新型の大国関係;前方展開外交 ほか)
著者等紹介
春原剛[スノハラツヨシ]
1961(昭和36)年、東京都生まれ。上智大学経済学部経営学科卒業後、日本経済新聞社に入社。米州編集総局ワシントン支局特派員、東京本社編集局国際部、編集局政治部などを経て、現在、編集局国際部編集委員、日本経済研究センター・グローバル研究室長。コロンビア大学ジャーナリズム大学院国際高等報道プログラム・フェロー、米戦略国際問題研究所(CSIS)・国際安全保障部(ISP)客員研究員、米ヘンリー・スティムソン・センター・東アジアプログラム客員研究員を歴任した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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