内容説明
約4万人の人生を変えてきた人気テーブルマナー研究家が「世界のビジネスエリートの食べ方とふるまい」を通して、「マナーからにじみ出る教養」について説く本。
各国の大使や国内外の要人らとの多くの会食から、著者が得た知見は「食べ方は生き方の鏡である」「マナー(美しさ)とは、単なる形式ではなく、まわりへの配慮である」というもの。
・世界のビジネスエリートの食事風景とは、どんなものか?
・世界のビジネスエリートは、マナーの何を大事にしているのか?
・世界のビジネスエリートがマナーよりも大事にしていることとは?
和洋中から手食のインド料理、ハラルフード、ファストフードやブッフェまで、世界各国の料理のマナーに触れつつ、「なぜその形式に至ったのか」、文化や民族性から考える「相手への心遣い」や「他国の食文化への敬意」、「世界を変える食の本当の大切さ」についてひも解きます。
「マナーとは人をジャッジするものではない。まわりの人を幸せにする技術である」と語る著者の言葉は、マナーによって知識をひけらかすのではなく、マナーを知ったうえでマナーにとらわれない姿勢こそが真の教養であることを示しています。世界レベルのビジネスエリートに求められるのは「正しさではなく敬意」です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むさみか
2
繰り返し強調されるのは 「マナー(美しさ)とは、単なる形式ではなく、まわりへの配慮である」 と言う話で 基本的なことが分かっているなら あとは場に合わせ 人に合わせるのが マナーであるっていうことですね ナーの気遣いの例で エリザベス女王の逸話が入るのが さすがですよね2023/09/05
しーこ
1
正しさよりも敬意 でも正しさを知っていなければならない2023/04/20
dexter4620
1
会食で使うテーブルマナーをAtoZで伝えるわけではないが、フランスやイタリア、韓国やインドなど各国の料理や文化を交えながら、その国の料理をどう食べるのが相応しいかを解説してくれる一冊。ビジネスシーン向けのマナーではなく、友人たちと楽しめるマナーの本だと思います。非常に興味深く読めたし、再読することになると思います。2023/04/19
カモノハシペリー
0
「食べるという行為」に、いつなんどきでも「まわりへの配慮」「まわりへの敬意」が映し出されていれば、世界中どんな国でも、あなたに知性と美しさを感じるものです。「まわり」とは同席者、料理人、食器、食材の命、歴史、宗教、文化、自然、社会情勢、政治、経済など自分以外の万物のこと。そして、各国の食のマナーにこそ、万物を読み解くヒントは詰まっています。2023/10/19
ドゥーフェンシュマーツ博士
0
80歳を過ぎてから、私のマナー教室にいらしたご婦人。「お箸を美しく持てるようになりたくて参りました」との謙虚なお言葉に、深い感銘を受けました。80歳を過ぎてなお「美しく食べるために」と一歩を踏み出されたそのお姿は、とても尊く、尊敬の念を抱かざるを得ませんでした。私がふだんから生徒のみなさんにお伝えしている「育ちも年齢もいっさい関係ありません。美しく振る舞いたいと願う今、この瞬間から、あなたの未来は変わるのです」という、マナーの神髄を、まさに体現されている方でした。2023/09/29