内容説明
「博徒と殿様」二足の草鞋
藩財政再建の秘策は
賭場のご開帳!?
どん底なんてくそくらえ!
泥を喰らって這い上がった不屈の男
貧困病気挫折、絶望の淵をくぐり抜けてきた作者が、精魂込めて綴った一冊です
出羽国松越藩の外様大名・伊丹阿波守長盛が、継嗣のないまま急逝した。このままでは御家は無嗣子改易の憂き目に遭う。
長盛の「深川黒江町に跡継ぎが」といういまわの際の言葉に、江戸家老高川監物たちは必死の探索を続ける。そしてようやく探し当てた男は、文字通り裸一貫の境遇から二百人の配下を持つ博徒の親分に這いあがった、腕と気風と度胸に才覚を持ち合わせた破天荒な男だった!
〈書下し任侠大名一代記〉
序章
第一章 成りすまし大名
第二章 泥饅頭を食え
第三章 博徒大名伊丹一家
第四章 生きていく術
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
qoop
5
往年の時代劇映画を思わせるかのような、破天荒な設定の時代小説。こういう突き抜けた物語もまた良い。著者を読むのは久々で以前は確か「丁半小僧武吉伝」シリーズの発売当時まで遡るのだが、ライトな読み口に磨きがかかった印象だな。2023/04/13
いえのぶ
1
大名の落とし子(ほんとは違うけど)がやくざの親分で、大名を継いでしまった。という設定の時代小説。斬新な設定で面白い。2024/03/28
goodchoice
0
この荒唐無稽の設定が楽しすぎる。続編もありそうなので期待したい。2023/06/06