内容説明
長生きはリスク、そう感じている人が多いと思います。本当にそうでしょうか。本書はデータによって、老後の真実を描きます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nyaoko
60
50歳になった時に、あの、フネさんと同い年になったんだと我ながら驚いた。昭和の頃の還暦は完全に「御年寄」だ。子供の頃の祖母は見た目も動きも「おばあちゃん」だった。還暦は最早「御年寄」ではなくなった。75歳になった母親も働いているし、頭も体もあの頃の祖母より10歳若い。今では医療も進んで癌で亡くなる事も減ったし、寝たきりになる事も介護保険制度によって防がれているし、認知症への知識も理解も随分広まった。人が普通に100年生きる、生きれる時代になったことをもっと真剣に受け止めなければならない。2023/03/17
おかむら
38
実際自分や友人たちが60歳になってみて、なんか親たちが60歳だった頃と比べて年寄り感がないよなあとは思ってたけど昔の60と今の60はやっぱり違うとデータで懇切丁寧に読み解いてくれます。そしてこの先意外とみんなわりかし元気なまま90歳までは生きちゃうらしいよ。人生あとまだ30年もあんのかと思うと、長い…、長いよ…。老後の不安材料、体力(健康寿命)や知力(認知症)やお金(年金で足りる?)に関しても案外楽観的なデータが示されるがホントにそんなに上手く行くかなー。大船に乗っちゃっていいかなー。2023/06/07
ともこ
31
タイトルより前に表紙のお茶の水博士に惹かれて図書館から借りた本。様々なデータをもとに、これまでの老人観の誤った思い込みを正している。「健康寿命」は厳密な健康をさし、自身で生活ができる「自立寿命」が大切。今、「自立寿命」は長く、介護を必要とする年月は短い。癌で亡くなる人より他の病気で亡くなる人が多く、早期発見により癌は治る病気。総じて、90才のクラス会では半数が出席できるという。なんとも勇気が湧く。「老後」だの「余生」などという言葉は吹き飛ばし、今を生きたいと思う。2025/04/11
yyrn
22
年金問題を筆頭に、高齢による認知症の進行やがんの増加、健康寿命との差など、高齢化社会の進展を不安視する情報があふれる中、それは少し違うと様々な公表データを使って、人生70年の時代から変わっていない日本人の思い込みを分かり易く正してくれる本。これで老後は安心!とまではならないが、だいぶ不安は解消してくれるので、漠然と不安を感じている人は読むと良いと思う。▼現在還暦前後の人(私や妻)の半数は90歳まで生きる/さらに90歳になっても現在の70歳台半ばの体力を保持している可能性が高い/健康寿命を過ぎても⇒2024/06/02
ほじゅどー
14
★★★データに基づく還暦後の新たなイメージは?昔と比べ老化は減速し、長寿化している。個人差はあるものの還暦後の60歳から90歳までの30年間、知力・体力はそれほど衰えずに健康で活動的に暮らすことは十分に可能。還暦は第二の青春となる。還暦世代の過半数が60歳から30年生きることに。昔のイメージで70代で弱って80代で死ぬだろう…とボーッと生きていると、気づいたら割と元気なままで90歳になってしまうかも!どうする?!2023/05/31