内容説明
方法論のこれまでの「転回」とこれからの「展開」をとらえる。
総合政策学にはどのような方法があるのか。新しい分野を切り拓きつつ、さまざまな立場の研究方法が併存するなかで、総合政策学の革新と創造は「いかにリアリティに迫れるのか」という一点に向かっている。第一線で活躍する執筆陣が、方法論をめぐる壮大な旅へといざなう。
巻末には「総合政策学をもっとよく知るためのブックガイド」を収録。
目次
座談会 総合政策学の方法をめぐって
第1章 実践知の学問の方法論(國領二郎)
第2章 新しい方法、新しい学問、そして、未来をつくる――創造実践学の創造(井庭崇)
第3章 数学と総合政策学(金沢篤)
第4章 フィールドワークの学と術(加藤文俊・諏訪正樹・石川初)
第5章 中立性神話――臨床から教育現場へ(森さち子)
第6章 分野横断型研究の方法論(篠原舟吾)
第7章 歴史社会学の方法論――社会科学に歴史は必要か(小熊英二)
第8章 「開かれたオーラルヒストリー」の実践と方法(清水唯一朗)
第9章 働くことを通じたウェルビーイングの推進――産業保健心理学にもとづく実証研究と実践活動(島津明人)
第10章 「よく生きる(ブエンビビール)」という理念を問い直す――先住民の言葉と視点から何を学ぶことができるか(藤田護)
「総合政策学の方法論」をもっとよく知るためのブックガイド