角川つばさ文庫 一年間だけ。（１２） キミと未来も永遠に

著者名：安芸咲良【作】/花芽宮るる【絵】

KADOKAWA（2023/03発売）

• ISBN：9784046322036

内容説明

「たくさんの困難をのりこえた伝説カップル」と
よばれている、ほのかとつかさ先輩。

先輩が卒業してからは、学校が別々。
またいっしょにすごしたいから、先輩と同じ学校を受験するつもりだったけど…

「すごく絵が上手なのに、美術系にいかないの？」と
言われたほのかは、ドキッ。
好きな絵画を学んでみたいって気持ちが芽生えてしまって…!?

でも、どうやって先輩に伝えよう？
迷うほのかの背中を、そっと押してくれたのは…？

千帆ちゃんと悠馬。麻友ちゃんと天神くん。
里奈と純。アンリと稔。ひばりと小柴くん。
それぞれの恋のゆくえを、見届けて！
【小学中級から　★★】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Theodore]

シリーズ最終巻。初心に返って最初のカップルが再度メインとなる。2年生だし1冊で卒業までは行かない＝せいぜい3年生になるところまでかと思っていたが、最後まで行ったので驚き。ただページの都合からかペアによって書かれ方に幅があるのが難。推しペアである女子2人はもっとも影が薄く、もう片方の1年生ペアの話もボリューム感に欠ける。生徒会長と後輩の話も駆け足気味で消化不良。ここは多少ページを増やしてもっと詳細に書くべきだったのでは？　とはいえ児童書で百合に挑む試み自体は良かったと思う。

2023/11/01

[HASE, Moto]

最終巻、とうとう読み終えてしまった……！ 大好きなつかさ先輩と同じ高校に通う日を楽しみにしていた、中学2年生のほのか。でも、先輩の高校に美術部がないこと、別の高校には美術科があって絵をしっかり学べることを知り、心が揺れる。 ほのかとつかさ先輩が交わす言葉や切ない願掛け、ちほちゃんや麻友ちゃんたちそれぞれの事情と悩み。1冊を通していろんな感情に振り回され、ときにニマニマしながら、本編ラストでは在校生と一緒に見送る気持ちで読了。 スペシャルストーリーでさらにニマニマ。シリーズ通して、ぜんぶ面白かった！

2023/04/05