内容説明
ノーブレーキで突っ走る文体に乱れ飛ぶ人間兵器、「桃太郎」を大胆に再構築した冒険活劇。
ページをめくれば予測不能なストーリーテリングの虜に!
鬼才・深堀骨が二十年ぶりに放つ、待望の大傑作長編に刮目せよ!!!
岸本佐知子さん推薦!
「絶対に、絶対に、絶対に×∞…翻訳不能! いろんな意味で!」
あらすじ
昔昔のワンス・アポン・ア・タイム、と云っても然程昔ではない程度に昔、あるコミュニティにGさんとBURさんが棲んでいた。
ある日、Gさんが山へシバきに(その実はシバかれに)いってる間に川へ選択にいったBURさんは、若い女の腿を拾う。腿を切ると、中から異様に大きな逸物を持つ赤子が生まれた。二人は腿から生まれた赤子を「腿太郎」と名付けて育てる。
成長し、コミュニティ内の風呂屋〈湯気湯〉の三助となった腿太郎は、自らの出生の謎を解くため、犬(名前は「猫」)、猿(コスプレ)、キジ(丼)、それ以外の愉快な(?)仲間たちと共に〈鬼ヶアイランド〉を目指す……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
サム・ライミ
4
本当、意味不明。小林旭や加山雄三をパロったキャラに隙あらば「ワカメすきすき~」をやたら捩じ込んできたり、自分はその世代ではないが知っている人でもこれを面白いと思うのだろうか?肌に合わないナンセンスはただの拷問でしかなかった。2024/06/10
warimachi
4
相変わらずというかなんというか、ダジャレと下ネタのオンパレードで何が何だかといった調子だが、まあ書いた人も読んでる自分も元気で何よりですって感じです。2023/05/30
エとウ
4
深堀骨さんの待望の新作。ぶっ飛んだお話がぶっ飛んだテンションのままむしろ終盤は火力増し増しで展開されるこの暴力的なおもしろさよ。マジかよ、すげぇよ、最高かよ。2023/03/05
山山
2
小説で声だして笑うことってあまりないけど何度も笑った。失礼な言い方だがものすごく上質な落書きみたい。 まるで執筆中、変換候補に出てきたおかしな単語や誤字などの小さなハプニングも削除してしまうんではなく作品に取り込んで飛躍のバネに活かしたらこんなんできました、みたいな感じ。 U2のボノがどっかで言ってた「U2のベストな作品は偶然が書いたものでU2の最低の作品は自分たちが書いたもの」って言葉思い出した。 あとほんとに偶然だけど直近に読んだ『坊っちゃん』ネタ満載で妙な因縁を感じました。 2023/04/29
Zen-zen
1
正直グロは苦手なぼくだけど、「チュツオーラの『やし酒飲み』が好きな人にお薦め」と感想を書いてる人がいて納得? ナルホド、チ〇コが大き過ぎて三本足のように見える腿太郎他、『やし酒のみ』にぴったりの神話的キャラだらけ? しかも全編、駄洒落や映画・歌謡曲・バラエティ等の蘊蓄に満ち、文学的小難しさゼロのホラに見えるのに、冷静に考えると、これって翻訳や映像化が不可能なのはもちろん、文字遊び(力口山雄三)もあるので朗読では面白さが伝わらない、ザ小説オブ小説ズの超純粋小説であることに気づく大怪作?2023/06/23




