内容説明
感情処理法は、不快な感情を減らしスッキリさせること、その状況にふさわしい自然な感情を体験することを目的とする。この技法は、交流分析などと併用することでそれらの効果をより高めることができ、多くのカウンセリング臨床現場で活用されている。また、司法・医療・福祉など様々な領域の現場でもプログラムや研修に用いられている。本書では、感情処理法の理論と実践の方法を豊富な事例を交えながらわかりやすく解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Haruki
7
実存的にも生起する自然な感情を溜め込む(特に不快感情)とやがて限界に達し爆発、身体症状が出るため、認知や情動の原則を踏まえ、個別状況に沿った感情を吐き出すプロセスを経ることが大事になる。不快感情の意義、身体の力みに注目、アサーティブな表現、ラケット感情と心理ゲーム、再決断療法(幼少期の重大思考である禁止令による歪みを再決断で修正)といった準備概念を踏まえ、後半では怒り/悲しみ/恐れ/嫌の具体的な感情処理の進め方に触れる。感情処理の順番、イムパス突破、適用タイプ別性格への各アプローチ手法、等の方法論面白い。2024/08/25
言いたい放題
3
単にアタマで理解するのではなく情動を伴うことがいかに大切かを改めて思い知らされる。2023/09/17