内容説明
踏まれてみたり、寄生したり、あえて枯れてみたり…どんな雑草もボ~ッと生えてるわけじゃない!雑草たちのバラエティに富んだ命をつなぐための「知的なたくらみ」をユーモアと愛情あふれる文章で紹介する本。どうして炎天下でも枯れないの?なぜ横に横にと生える?地下に花を咲かせるメリットは?――全部、理由があるのです!◇「上に伸びる」だけが能じゃない◇「均一にそろわない」という強み◇ 甘い蜜、きれいな花には「裏」がある◇ 招かれざる昆虫に“お引き取り願う”ために◇「刈られるほど元気」になる奇妙な進化◇全滅を避けるための「だらだら作戦」◇「メリットのある相手」をシビアに選別◇「図鑑の分類」に収まりきらない自由さ◇冬眠ならぬ「夏眠」で負け戦を回避◇「時代遅れの強さ」を体現……読めば「身の回りの雑草」の見え方が変わります
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
96
朝ドラで牧野富太郎の生涯をやってからこのような植物に関心が向いている気がします。私は以前から興味を持っていましたが最近は舗装道路が多くなり以前と比べると雑草などはあまり目につかなくなりました。ただ庭などには若干ながら見られます。この本を読むと生きのびるための工夫がかなりなされていることがよくわかります。今まであまり知らなかったことについてかなりわかりやすく説明されています。楽しめました。2023/12/17
くろにゃんこ
32
いや~本当に面白かった♪普段、目にしている雑草たちの「知的なたくらみ」命を繋ぐための手段に感動でした。明日からは足を止めて見てしまうでしょう(笑)2023/08/31
forest rise field
32
今まで意識すらしていなかった雑草。しかし、本書を読んで雑草の見方が変わった。なぜ多種多様なのか?進化の過程の凄まじさ、次世代に命をつなぐ執念というか、とにかくスゴイとしか思えない。雑草に学ぶ生き方のヒントもあると思った。今の時代にこそ雑(多様性)はふさわしいのだろう。2023/05/10
おすし
26
寒くなって雑草との戦いは一時休戦。その間に傾向と対策、敵を知り来春にそなえるぞ!!(フンガー) なるほど芝生に紛れ込んでるのはツメクサとコニシキソウだなメヒシバもうまく抜けなくてウザイ!なになに千切れやすいのも生存戦略なんだ…ふーん。そうそうカタバミの種が炸裂すんのイラっとするよね!!なんですと人間が草取りで触るのを利用してる?! ツユクサの花がそんなシステマチックな構造だったなんて。オオバコは踏まれるのを利用しているんだ逆境に挫けないのだねぇ。雑草ってすごいな~!ん??何を知りたかったんだっけ…2023/11/18
kamekichi29
6
様々な雑草の生き残り戦略が面白い。逆境をプラスに変える。プラスに変えられない逆境はない。2024/01/22