新潮新書<br> 官邸官僚が本音で語る権力の使い方(新潮新書)

個数:1
紙書籍版価格
¥946
  • 電子書籍
  • Reader
  • 特価
  • ポイントキャンペーン

新潮新書
官邸官僚が本音で語る権力の使い方(新潮新書)

  • ISBN:9784106109898

ファイル: /

内容説明

総理大臣には働いてもらわなければならない。それも最初から、全力で。しかし、巨大タンカーのごとき日本政府を操るにはコツが必要だ。政治家の意思で、霞が関は動かせるのか。そして「本物の有事」に直面した時、政治は自衛隊などの実力部隊をコントロールできるのか。歴代最長の安倍政権で内政・外政・危機管理の各実務トップを務めた官邸官僚が参集し、適切な権力行使のための「官邸のトリセツ」を公開する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえぽん

8
ややおどろおどろしい書名だが、真面目&率直に、官邸&幹部官僚、政治家&政治メディアの改革案を議論した意欲作。座談会メンバーの経験に縛られている面があり、かつ、人選上、安保やインテリジェンスに偏りはあるが、メディアさえあまり報じない日本の弱点を鋭く見つめている点は評価できる。朝日の曽我編集委員も、政局・政策報道の一体化、キャリアパスの脱タコツボ化など、真摯に報道の課題に向き合っている感じがある。いずれからも理解できるのは、役人も記者もタコツボから脱して、海外の実情を含めて広く俯瞰する視点を持てということ。2023/06/25

Masayuki Shimura

3
【私が一番問題だと思うのは、内閣人事局で登録しているプールの中に本当に適材がいるのか、という点です】(文中より引用)・・・・・当事者による回顧録が少ない日本において、官邸という政権の中枢から見える景色を語った本書がとても貴重。政治改革が道半ばであると同時に、当事者たちとして「待ったなし」の焦燥感に駆られていることがよくわかる対談本でした。2023/04/05

meòrachan

2
官僚はきっとこう考えているんだろうな,ということがおそらくわりと素直に書いてあると思いました.本というスタイルではなくて良いので局長級,無理ならもう少し上以上の役職で退職した全ての官僚が,一定程度インタビューを残してそれが読めるようになったら面白いな,と思いました.政治家のオーラルヒストリー同様に盛った話で構わないから.広報と情報公開の境界がよくわかっていない某庁で,やってくれないかな.案外できそうな気がします.ところで記者であった曽我さんの取材エピソードって日本のスタンダードな手法なんですかね2023/08/13

2
タイトルで損をしている気がする。これも「女医が教える~」のパロディに入るんだろうか。それはともかく、議論の中身に賛同するかどうかは別として(たとえば官僚の「やりがい」論は、そりゃ官邸官僚はそう言うでしょ、と思う)、現在の政府の意思決定や肌感覚が伝わってきてよかった。本書の意図通り、何かしらの実務につく人が副読本として参考にしたりするのがいいかもしれない。2023/07/05

時雨

1
2023年3月初版。/歴代最長を記録した安倍政権で内政・外政・危機管理の事務方トップを務めた3人の官邸官僚に、朝日新聞の政治記者を交えた四者の座談会形式。近年の政権が取り組んできた諸課題を官僚の視点から振り返ると共に、積み残した課題について提言する。回顧録やいわゆる暴露本とは異なるスタンスで、成し遂げたことよりも成し遂げられなかったこと、いまだ成し遂げられていないことにどちらかといえば重点がある。中でも台湾有事が強く懸念されているようで、官邸の“中の人”の現状認識および見解として傾聴に値するといえよう。2023/06/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20870497
  • ご注意事項