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内容説明
ダザイは「お笑い芸人」だった! 没後数十年を経てなお脚光を浴びる太宰文学の新解釈を、新鮮な視点とわかりやすい解説で綴る!――太宰治といえば、どんなイメージを持っていますか。破滅志向、酒好き・女好き、精神病院、自殺未遂、心中……。作中に綴られた孤独や堕落、不信感はまぎれもなく太宰治ならではの世界ですが、人の温もりを知っているからこそ孤独を語れるのです。ユーモアに富み、サービス精神旺盛で、人を愉しませるのが大好きだったお笑い芸人・太宰治。いまなお読者を魅了し続ける太宰文学の真骨頂を、かつてない斬新な切り口で徹底紹介!
●アニメ「エヴァンゲリオン」は、「人間失格」のリメイク
●女心を鷲掴み、ネカマなダザイ
●ブログにはびこる、似非ダザイ
●ダザイの素顔はこんなにキュート
●入水自殺で死んだのは、かなづちだったから
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鉄之助
249
太宰は口述筆記の才能があった、との指摘が面白かった。「蚕が糸を吐くように口述し、淀みなく、言い直しもなかった」と言う美知子夫人の証言がリアル。編集者も太宰の文章を口述で紡ぎ出す瞬間を「まるで美しい音楽を聴いているときの恍惚感に似ていた」と例えた。タイトル通り、入門書に最適。2021/08/28
葵@晴読雨読
22
図書館本。タイトルに惹かれて。タイトル通り太宰治の入門紹介本。非常におもしろく読めた。いろんな角度から太宰治が紹介されている。もっとこういった類いの本を読んでみたくなった。2018/03/10
lonesome
18
正直に告白すると、自分は教科書以外で太宰治の本を今まで随筆しか読んだことがない。それは決して食わず嫌いなどではなく敢えて避けてきたのだ。けれど、最近、太宰治の人となりに興味を持ち、ついに小説を読むときがきたと思い作品に触れているこの本を手にしてみた。そういう意味でとても面白く読めたし、読みたい太宰治の作品を見つけることが出来た。そして、紹介されている「斜陽」の台詞を読んで、綿矢りさの「かわいそうだね?」のあの台詞の元はこれかなというのを見つけた。2013/11/27
anco
11
木村綾子さんが太宰治について熱く語った1冊。太宰治を読み返したくなりました。2015/08/20
koushi
8
著者の太宰愛が溢れている一冊でした。そういう感じ方もあるのか、そういう解釈もあるのか、なるほど。わたしはそこまで読み切れてないなと。読み方感じ方に正解はないが、もっと深いところを汲み取りたいと思った。2021/10/04