内容説明
スティーブ・ジョブズが実践した禅のバイブル！1960年代以降の、現代に続くアメリカの精神文化に多大な影響を残した、鈴木俊隆老師。世界的ベストセラーとなった『禅マインド ビギナーズ・マインド』を意識して、残された膨大な法話録をもとに、没後３０年を経て２００２年に編集された法話集。革命とクリエイティビティの源にある、自由と洞察のスピリット。あらゆるものから自由になるために、そして人生を楽しむために―俊隆師が語った禅の真髄。絶版書を訳を見直して現在によみがえらせる！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
34
絶版状態だった「禅マインド ビギナーズ・マインド2」の新訳。「1」も最近新訳が出たので、そちらから読むのがオススメ。「悟り」を得るために努力し、厳しい修行に耐えることをやんわり戒めるニュアンスは通底。目的は不要。座禅とはただ正しい姿勢で座ること。考えないこと。囚われないこと。さらに「考えない」や「囚われない」にも囚われないこと。言葉のロジックはおかしいけどたぶんそう。日々の暮らしの中でも修行はできる。真の一元論は二元論を否定するものではなく、いつでも手離せる姿勢。「必ずしもそうとは限らない」を座右の銘に。2023/02/22
wata
1
『禅ビギナーズマインド』の続編である本書は、前作を基礎的な禅の理解からさらに実生活での修業的な側面をクローズアップしている。本文の本質的な理解はかなり難しい。「必ずしもそうであるとは限らない」という言葉があるように、禅の柔軟的な思考というか、禅は○○であり、同時に△△であるという表現が多い。客観的思考と主体的な「大いなる心」の両面から物事を理解すべき等々。思い込みを捨て、常に初心者の心を持ち、自分独自の人生を修業していくことが語られている。読後感としては、何か心に深みを持った気分にさせられる。 2023/05/21
