内容説明
恋人がSNSで有名な陰謀論者だと知った「わたし」。2つのかけ離れた言動のどちらが彼の本当の姿なのだろうか。「わたし」が本心を問い質そうとした直前に、彼が事故死したという報せが届く。彼の謎を追いかけるうちに「わたし」は、衝撃の事実に直面する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
19
恋人の思いがけない一面を知り、彼が突然亡くなったことから探っていくというストーリー自体は定番。ならストレートに探る方にいけばいいのに別の話をするんですよね。現代批判というか。それがちょっと煩わしかったです。ミステリではないですね。2023/04/08
スイ
6
ミステリーっぽい宣伝は逆効果じゃないかな…?と思う。 宣伝のあらすじは確かにその通りなんだけど…。 SNS以前でも「自分探し」という言葉が流行るほどだったのに、SNSによって一層不確かになった自分というものに振り回され、時に自ら振り回す主人公。 まーーイラつく一人称だけれども、そのイラつきは彼女が遠い存在ではないからでもある。 何をもって「偽」とするのか…。2023/03/29
なつこうへい
2
恋人のフィリクスと別れると決意した直後、彼が事故死したと知らされる。サスペンスの文芸作品とあったのでかなり期待したが…。これはどちらでもないな。2023/06/03