私のものではない国で

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私のものではない国で

  • 著者名:温又柔【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 中央公論新社(2023/02発売)
  • 中央公論新社140周年×Kinoppy15周年 ほぼ全点ポイント50倍キャンペーン(~6/14)
  • ポイント 850pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784120056314

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内容説明

よい外国人じゃなきゃ、ダメ? 台湾出身で〈日本語に住む〉著者が問う〈ふつう〉への抵抗。小さな声も自由に羽ばたき出すエッセイ集。3歳で台湾から日本に移り住んだ著者が、日常で味わった小さな違和からアイディンティティをめぐる問題、カズオイシグロから「愛の不時着」まで文学・映画を読解する批評文を収録し、日本の〈ふつう〉をやわらかに揺すぶるエッセイ集

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

225
エッセイ&対談集。「台湾大好きー!」なんてヘラヘラ言ってる(僕みたいな)輩に強烈なメッセージを浴びせかけます。ポストコロニアリズムの問題とジェンダーの問題への厳しいご指摘に、僕なんてヘナヘナってなってしまいます。「誰しもが、躓き、間違う可能性がある。躓いた記憶が疼く限り、できる限り、自己点検を怠らずにいたい」という表現に、僕としても姿勢を正します。2023/04/16

ネギっ子gen

73
【文学だから可能な、複雑で、繊細な表現をつきつめていきたい】台湾出身で“日本語に住む”著者が、“ふつう”の呪いを解き、心にあふれた宝物に気づく書。3人との対談や鼎談も収録。2023年刊。幼少期に来日し、<私はずっと日本語で話し、日記も日本語で書き、日本語に支えられて生きてきた人間だった。しかしあるとき、「日本語は日本人のものだ」という感覚が生じ、躓くのを感じた。「日本人でない自分は他人のものを使ってこんなに呼吸して、他人のものを使って成り立っていたのだ」――そんな感覚に、ふいに囚われてしまった>と―― ⇒2026/03/23

fwhd8325

61
温さんの作品読むことは、私自身の中で無意識に発している言葉や、行動に気がつかせてくれる。それは烈しく糾弾するにでなく、静かに静かに語りかけてくれる。熟々、日本は島国だと感じる。それは、私たちが持っているDNAのようなものが影響しているのだろうか。それとも、一部の権力が阻害しているのだろうか。しみじみと考える一冊でした。2023/06/17

ちえ

41
図書館の新しい本のコーナーにあって借りてきたけれど、この本はすごく良かった。台湾生まれで3歳で日本に来た作者。「国」「言葉」「国籍」…。温さんにとっての「国語」、台湾、日本、中国という国家間の問題や歴史。それからジェンダー、また日本にいるマイノリティの問題。ちょうど選挙前後で読んでいて、私達が政治に何を求めるのか、参加することについても深く思わされる文章だった。ゆっくり読んだ。作者の本はまた読んでいきたい。2023/04/23

踊る猫

36
タイトルに込められた「毒」について、読み終えた後今一度考えてしまった。私なら私は彼女のような作家を「バイリンガル」と見なし、「クレオール」(!?)的な言語感覚を有した書き手として扱ってしまうのかもしれない。だがもちろん、それは「何も彼女の書いたものを読んでいない」と表明するに等しい。「オンナ」で「ガイジン」だから、とナメてかかるのではなく彼女がもっとつぶさに書き記す日本語と台湾語、日本と台湾の間でのアイデンティティの分裂とそこから自分を選び取る決意を読み取らなければならない。そうした決意は実に凛々しく映る2023/03/23

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