内容説明
十代の三姉妹が慕う、お姉さんのような叔母るり子。自由で愉快で感激屋、一緒にいると世界がたちまちカラフルに色づく。そんなるり姉が入院した。――でも大丈夫、みんなの祈りは絶対届くはず。「本の雑誌」09年上半期エンターテインメント・ベスト1に輝き、ずっと愛されてきた家族の物語。新装版特典として、物語誕生のきっかけとなった掌編を収録。解説・宮下奈都
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雲母
20
あぁ〜なんて素敵なお話しなんでしょうぉ〜。椰月美智子作品2作目。この方の作品では子供の気持ちがとても良く表されていて、読んでいて全く違和感がないのです。子供の頃の自分が蘇ります。第一章渋沢三姉妹の長女が日常を語り、るり姉が入院という話しで終わります。そこから季節を遡って姉妹、母、るり姉の夫が語ります。最後は四年後の話。渋沢家はどうなったのか気になる最終章。個性的な渋沢家の面々。どのキャラも良い味出していますが、私的には渋沢母が良かったかなぁ〜😆2023/10/23
manabukimoto
3
叔母、妹、恋人。それぞれの視線で語られる自由奔放な「るり姉」。 「るりちゃんちいると、俺は小学五年生になったり、高校二年生になったりするのだ。」p235と恋人が思う。 「るり子は全く自由だ。うらやましくなる反面、気の毒にも思う。自由なるり子は、いつだって窮屈そうだから。」p134と妹が思ったりする。 明るさと裏腹の儚さが第四章まで続き、読みながら吉田修一の不朽の名作「横道世之介」を思い出してしまう。 全肯定が他者に伝播し、幸福に包まれる話。2024/03/24
LiuliSp
2
いつも素直で、自分の気持ちにまっすぐなるり姉。るり姉の素直な言葉が、周りの人たちの心をくすぐって、るり姉といると小学生みたいになったり、高校生みたいになったり、色んな気持ちを引き出していくんだろうな。るり姉を通して、みんな自分の色んな気持ちに向き合って、なんでもない日常が幸せだなって気付いていっているような感じ。2023/04/09
takao
1
ふむ2025/05/04
masa
1
どこかの書評から誘われて読む。家族は暖かい。家族は優しい。家族で囲まれて安心感。家族が離れていく不安。結局は、たくさんの優しさが詰まっている作品。通勤読書だったので、何度か泣きそうになり危なかった。2025/04/26
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