内容説明
停職中のロンドンの警察官ビッシュは、娘の乗ったバスが爆破されたと連絡を受ける。フランス北部へのバスツアーに参加していたイギリスの子供が、大勢巻きこまれたらしい。娘は無事だったが重傷者多数、数人が死亡した。さらにツアー参加者のひとりが、かつて23人を殺害した“ブラッケンハムの爆弾魔”の孫だと判明。その17歳の少女ヴァイオレットは、事情聴取のあとでツアー参加者の少年とともに姿を消してしまう。ビッシュは被害者の家族として、彼女たちの行方を追うが……。多数の受賞歴を持つ名手が放つ、謎に満ちた追跡サスペンス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaoru
76
停職中の刑事ビッシュの娘ビーが参加したフランスでのツアーバスが爆破され17歳のヴァイオレットが疑われる。彼女の祖父は13年前に英国で起きた爆破事件の犯人だった。保護者の立場から負傷者達の面倒を見るビッシュはヴァイオレットの母で収監されている頭脳明晰なノアを知る。欧州を覆う移民問題とテロ、ムスリムへの差別や新旧世代の断絶を描いたミステリ。YA小説を描いてきた著者らしく10代の屈折した心理が鮮やかに描かれ、facebookやtwitterに右往左往するビッシュの様子が笑える。移民達の苦しみや家族の絆の強さが→2023/07/05
ひらちゃん
55
ティーンエイジャーたちの参加するツアーでバスの爆破事件。消えた少女と少年。ツアーに参加していた娘を持つ停職中の刑事。やたらと多い登場人物に苦戦しながらも、最後は素晴らしかった。もう一つの過去の爆発事件に絡みながら、少女は一体どこに向かっているのか。過去の事件は何だったのか。ティーンがリアルでビッシュじゃないけどやられっぱなしの感が否めないです。家族の物語に完敗です。2023/06/20
み
27
ちと苦戦…。登場人物が多いし、なかなか真相が明らかにならないんだもん。読後は読んで良かったぁ^ ^と感じてます。事件と家族の二本立て満足です♪2023/07/17
ハスゴン
26
少し長い気がするが、追跡物はいつもスリル満点でした。2023/06/10
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
20
二つの爆破事件、それに関わる二つの一族と時間も登場人物もなかなかボリュームのある作品だった。出身地によるファミリーネームの特徴がきっとあって、例えばアラブ風やエジプト風みたいに、それがピンと来ないのでなかなか話についていけず難儀した。それでも終わりになるにつれて問題が煮詰まってきて面白くなってきた。まだまだ話は終わっていない気がするので、どうせなら最後の最後まで書いて欲しかった。2024/02/19
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