海外文学セレクション<br> 地下図書館の海

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海外文学セレクション
地下図書館の海

  • ISBN:9784488016869

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内容説明

大学院生ザカリーが図書館で出会った、著者名の記されていない本。そこには誰も知るはずのない、彼の少年時代の不思議な体験が記されていた。本の秘密を追う彼は謎の男に導かれて魔法の扉をくぐり、どことも知れない地下に広がる〈星のない海〉の岸辺にある、物語で満ちた迷宮にたどりつく……めくるめく物語の魅力を巡る傑作本格ファンタジー。/解説=川野芽生

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

57
いくつもの物語が絡み合っているので、だんだん混乱してしまいました。時間軸も入り乱れているので、物語そのものが分からないと言えば分からなかったです。でもその謎が面白いんですよね。2023/07/14

星落秋風五丈原

33
主人公の前に扉が開いて、物語の主人公がどうやら自分みたいってまんまエンデ『はてしない物語』ですよね。但し、皆さん仰っているように話中話がいっぱいあっていちいちこれは何のメタファーなんだろうと悩みながら読んだので結構難しかった。2023/06/11

tom

26
書名に惹かれて借りて来た。最後まで読んだ。でも、面白かったかと問われたら、?マークを3つ4つも付ける感じか。導入は面白い。主人公が不思議な本を手に入れる。その本には、彼の少年時代の奇妙な経験が書かれていた。その本の裏表紙に載っていた記号と同じものがネット上の女性の写真にあった。ここから物語が始まる。でも、蜂蜜の海とか梟、猫とか・・・、チンプンが続き、私は物語に入れない。疲れるばかり。この本、帯には「ドラゴン賞受賞」とあるけれど、どのくらいの権威のある賞なのかという疑問も。2023/07/01

あおでん@やさどく管理人

22
450ページ強、しかも2段組みということで、読むのに時間がかかった。様々な物語がめくるめく語られるので、時間を取って一気に読む方が楽しめるかも。一読では消化しきれず、蜂蜜の海をたゆたう船に乗った感覚に身を任せて読み切った感じ。既存の様々なファンタジー作品(ゲームも)が登場するので、コアなファンタジーファン、大人のファンタジーファンほど楽しめる作品とも言えそう。2023/09/08

もち

17
「〈運命〉はまだぼくにダンスの借りがある」◆蜜蜂と鍵と剣に誘われ、青年は〈星のない海〉に降り立つ。元の世界に一度は帰るものの、心は離れられず――。数多の本、雄弁な断章、ストーリーテラーとゲームと女。時空間に縛られない、未知未踏の物語が結ばれる。■遊び心ある設定とは裏腹に、リアル寄りの作風。次々語られる作中作がどれも面白い上、メインプロットが成し遂げる離れ業にも繋がる、まさに怒涛の構成。惚れ惚れする技巧に哀愁と思弁を散りばめた、足元に拡がる幻想譚。2023/04/29

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