時代小説文庫<br> 群青の闇 薄明の絵師

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時代小説文庫
群青の闇 薄明の絵師

  • 著者名:三好昌子【著者】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 角川春樹事務所(2023/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784758442763

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内容説明

町絵師の子として育った諒は、京狩野家の絵師・五代目狩野永博の許へ弟子入りをする。諒の才能に惚れこんだ永博は自分の娘・音衣と結婚させ婿養子として迎えた。京狩野家の六代目絵師として邁進していたが、妻との関係が冷めていくうちに、諒を兄と慕う幼馴染みの夜湖といつしか男女の関係になっていた──。一方で、「豊臣家の宝」とも呼ばれ、岩絵具にすると深い群青色を出すといわれた幻の輝石「らぴす瑠璃」が京狩野家に密かに伝えられているという噂を耳にする。「絵師とは何ぞや」。その答えを求め続ける男たちと、様々な思惑の中で苦悩する女たちを描いた、書き下ろし時代小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

41
刻一刻と変化する空の色の好きな私には溜息が出るほど美しい物語だった。京狩野の6代目・狩野永良という、経歴がはっきりしない夭折した人がいるので、永諒はその人をモデルにしたのかもしれない。妻が亡くなって、初めてその強い愛情に気付いた時から、形見の手毬が不思議な動きを見せて永諒を守るという謎めいた話の進め方も好きだ。2019/07/12

onasu

17
円山応挙や伊藤若冲が活躍していた頃、京狩野家にもこんな絵師がいたのかとググッてもみたのですが…。モデルは居れども創作でしたか!  検索しながら読むというのも楽しみにしていたのですが、その頃の京を舞台に想像の翼を自由に羽ばたかせた世界も見事でした。ただ、絵師の話しを何冊か読んでいると、似た印象を抱いてしまうのは致し方ないことでしょうか。  初読みの作家さんで、時代を遡って、土佐派の絵師を描いた新刊もあるとか。また探す宛が増えました。2019/09/26

onasu

11
意図せぬ再読でしたが、その際のお楽しみは、初読の折を感想で振り返ること。こちらで言うなら、書き辛かったのだろうな、てのは一緒ですね。  丸山応挙、伊藤若冲の頃の京狩野家の架空の当主を主人公に据えた作品で、才を開花させての成功と不幸な育ちから発した愛すべき者との行き違いの末の不幸。そこに京の有徳者たちとの交わり、江戸狩野との確執も絡めた、要素満載の作品で、再読であってもおもしろく、早々に読み終えたが、ひとつ言えば、要素満載故に道筋を失いかねないところか。  とは言え、こちらで著者と出会えたのは幸いでした。2021/09/03

高橋 (犬塚)裕道

9
星3.5。京狩野派の絵師を通して絵師とは何か?!を描いた良作。ちょっとオカルト的な所があって不自然だから面白かったので許そう。2019/10/23

まさ公

5
面白くはあったけれど、諒があまりにも怒らなさすぎ。結局すべての辛いことは音衣が引き受けてくれて、最後音衣のところに行けて幸せって、その前にどうにかできただろ、どうにかしてあげてほしかった。2021/06/10

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