内容説明
長崎の中学校で仲良くなった同級生のすぐりと気持ちがすれ違ったまま、親の仕事の関係でニューヨークに移住し、高校生となった一葦(いちい)。激動する社会で悩み、恐れ、ふさぎ込みそうになる。そんな彼を救ってくれたのは、NYの高校でオタク友達(ナーズ)と一緒に始めた“アカペラコーラス”だった。障害にぶつかりながらも、彼らの歌声は海を越えて、遠い長崎のみならず世界とも繋がっていく――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
信兵衛
25
人種とか偏見を持たない若い高校生たちがこれからの世界を変えていく、そんな期待を抱くストーリィ、快感です。2023/03/31
ぱぴゅ~~ん
5
YA本でもあるのでしょうか。成長と再生の物語でもあり、アパルトヘイトの物語でもあり。コロナ前~コロナ後のニューヨークのリアルな世界が描かれていたり。zoomを用いたアカペラの場面の悪意にはゾッとしたり。色々面白い。ただ、長崎の女の子のエピソードが類型的で、、、。切り口に一工夫あると完璧なのに。老若男女にお勧めです。2023/04/20
ganesha
4
マーベル好きのビビリな少年とスクールカースト上位の歌えなくなった少女、NYと長崎、コロナ、アカペラ。「僕はそばにいてやれなかったけど、誰かのために…後悔と祈りで壊れそうなほど願った」と「彼氏のいないJKの放課後はとろとろ長くて、空っぽな気配で、でも気楽でほの明るい」が印象的で、すぐりからの訳詞が届いたシーンとそっと言ったアリガトに感動しつつ読了。2024/10/20
jolly
4
なんとなく勝手に『がんばれベアーズ』、『勝利への旅立ち』的な大団円ストーリーを期待してたんですが、そんなことはなかったんです。何度も反省していますが、勝手に期待して読み始めてもろくなことはないです。 2023/04/04
chuji
3
久喜市立中央図書館の本。2023年2月初版。書き下ろし。YA。時代背景は新型コロナウイルス蔓延からロシアのウクライナへの軍事侵攻位迄。長崎の男子高校生が両親と共にNYに移住し、アカペラに目覚めて成長して行く譚。初読み作家さんです。2023/05/30
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