集英社新書<br> 永遠の映画大国 イタリア名画120年史

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集英社新書
永遠の映画大国 イタリア名画120年史

  • 著者名:古賀太【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 集英社(2023/02発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784087212549

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内容説明

【推薦!】
蓮實重彦 氏(映画評論家)
「ネオレアリズモ」をいかに相対化するか。
古賀太は、イタリア映画を語る者に求められるこの最低限の資質を、ディーヴァ映画の優雅さや、デ・シーカ主演のカメリーニの秀逸なコメディを語ることで、軽々と超えて見せた。


【豊かな映画文化はなぜ生まれたのか?】
『無防備都市』『自転車泥棒』『道』『8 1/2』『情事』『山猫』『荒野の用心棒』『木靴の樹』『ニュー・シネマ・パラダイス』『ライフ・イズ・ビューティフル』『君の名前で僕を呼んで』……
数々の名作を生み、日本でも絶大な人気を誇るイタリア映画。
アメリカやフランスに比べて、その文化の全容が語られる機会は少ないものの、世界の映画史に大きな影響を与えてきた。
本書ではイタリア映画の歴史を、19世紀から現代までの120年を、約800の作品とともに通覧。
「イタリア映画祭」を立ち上げた著者がその豊かな文化的土壌と、映画の本質を明らかにする。

目次

序章 イタリアが映画大国であるわけ
第一章 百花繚乱のサイレント時代
第二章 イタリア映画の隆盛を準備したファシズム期
第三章 ネオレアリズモの登場
第四章 変容するネオリアリズモ
第五章 若手監督たちの登場
第六章 鉛の時代
第七章 イタリア映画の黄昏
第八章 二一世紀のイタリア映画
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kokekko

4
イタリア映画は嫌いではない。最近の監督だとソレンティーノが好きだ。少し前ならプッピ・アヴァーティ。その前はヴィスンコンティ、その前はネオリアリスモの時代まで知らないが『自転車泥棒』は見た。そのくらいの知識はある人間で、ギリギリついていけたイタリア映画のざっくり解説。関連した講座を受けている人などなら前知識が何もなくてもいいかもしれないが、そうでないと楽しむ難易度が少し高いかもしれない。でも見たい映画がたくさん増えて楽しかったし、ムッソリーニの話も興味深かった。私にはとてもよい本だった。感謝。2023/02/26

ジャン

3
イタリア映画史の全体像が平易な言葉で書いてあるという意味では貴重な本。あとがきで著者が挙げている中条のフランス映画史や四方田の日本映画史に倣って、時系列に沿って卒なく纏めた印象だが、イタリア映画におけるリアリズムの変遷だったり、イタリア映画と外国の国々との相互作用だったり、何らかの一貫した切り口でもって語るような(もちろんそこから溢れ出るものがあるはずで、だからこそイタリア映画の豊かさが浮き彫りになるはず)、深みある分析が欲しかった。でないと、次々と出てくる監督名や作品名を追っているだけで退屈してしまう。2023/03/11

スコットレック

2
映画大国イタリア、と聞いてもピンの来ないのが正直なところですが、本書を読んでイタリアが多くの名作を世に送り出してきた事を知りました。"素人を起用している"という記述が思いのほか多いような気がします。本書で「自転車泥棒」という映画を知り視聴しましたが、主演の親子はとても素人には見えなかった!それと人物名(監督達)に全く馴染みがないので、読んでいて結構混乱しました。2023/03/17

tkm66

1
2000年代以降の情報にかなり弱い・・齢である。2023/04/25

うぼん

1
イタリア映画は大好きだ。1950〜80年代に国内で普通に劇場公開された7割くらいは観ることができた。ネオリアリスモの名作佳作、その後のロッセリーニ、フェリーニ、ヴィスコンティ、アントニオーニ、Pジェルミは可能な限り追いかけて観たりVを集めている。それだけでもとても幸福な人生だったが、本書で紹介される30〜40年代の隆盛期のものも観てみたいがどうすりゃいいのかな。またここ30年の作品もミニシアターやWOWOWで少しは観られたが、毎年イタリア映画祭のために東京へは行けないし、猛烈な欲求不満が生まれてしまった。2023/04/14

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