創元推理文庫<br> メナハウス・ホテルの殺人

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創元推理文庫
メナハウス・ホテルの殺人

  • ISBN:9784488286071

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内容説明

戦争で夫を亡くし若くして寡婦となったジェーンは、叔母の付き添いでエジプトのギザに建つメナハウス・ホテルに滞在していた。エキゾチックな異国の地での優雅なバカンス。だが、ホテルの客室で若い女性客が殺害され、偶然第一発見者となったジェーンは、地元警察に疑われる羽目になってしまう。疑いを晴らすべく、魅力的だがいまひとつ信用できかねる自称銀行員のレドヴァースの協力を得て真犯人を捜そうと奔走するが、さらに死体が増え……。エジプトの高級ホテルを舞台に巻き起こる殺人事件を描く、旅情溢れるミステリ。シリーズ第一弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

302
アガサ賞受賞作でエジプトが舞台となると『ナイルに死す』の豪華絢爛な世界観を期待してしまう。実際、舞台設定が賞との相性もよかったからこその選抜なのだとは思うが、あのゴージャスなリゾート観を彷彿とさせるレベルには至らず、かといって全然だめというわけでもなく、凡庸な印象に終始。それはまだしも、トリックらしいものもなく、たまたま決定的な現場を目撃して真相にたどりつく展開が個人的には一番の減点。この時代に設定したのも、アガサ賞をとることが理由としか思えず、むしろ現代でやった方が面白くなったのでは?と感じた。2024/03/12

yukaring

80
エジプトの高級ホテル"メナハウス・ホテル"が舞台。叔母の付き添いでバカンスに訪れた若い未亡人ジェーンはホテルの部屋で女性の死体を発見、第一容疑者とされてしまう。疑いを晴らすべく大奮闘のジェーンは銀行員を自称する謎の男レドヴァースとなぜか2人で真相を追うことに・・。秘密を抱える滞在客や従業員達、そして次々と起こる殺人など舞台や展開がすごくクリスティ風。無鉄砲な若い女性の主人公もいかにもクリスティものに出てきそうなイメージ(名前もジェーンだし)。時折描かれるエジプトの街やピラミッドなどが旅情をそそるミステリ。2023/03/29

タツ フカガワ

55
時代は1926年。8年前に夫が先の大戦で戦死して22歳で寡婦となったジェーンが叔母のミリーとエジプト・カイロの高級ホテルを訪れる。そこでジェーンが女性の他殺死体を発見したことで地元警察に容疑者として睨まれる。潔白を証明するため、ホテルで知り合った自称“銀行員”レドヴァースとともにジェーンは調査に乗り出すことに。物語が進むほどにいまも癒やされぬジェーンが抱える心の傷が明らかになる展開の妙や、全編やさしい語り口に手が止まらなかった。アガサ賞最優秀新人デビュー長編賞、納得のミステリーでした。2025/01/22

星落秋風五丈原

42
不幸な結婚をした若き女性が事件に巻き込まれ。続編あり。ヒロインはクリスティのファン。2023/03/30

ちえり

25
タイトルに“殺人”とあるのだからミステリーなんでしょうけど、ミステリーとしてはなんかちょっと弱いなあ。ミステリー要素のあるラブコメディ?て感じ。主人公の女性に共感できず、というかむしろ腹立たしいくらいの嫌悪感しかなく。相方の男性もあまりカッコイイとも思えず、魅力的な登場人物がいなかったのが残念。次作は読まないな、多分。2023/08/06

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