内容説明
魚も,カエルも,私たちも,DNAを撒きちらしながら生きている!? 生きものたちが「そこにいた」痕跡,環境DNAは,生物研究の新たな扉を開きつつある.川や海の水をくめばそこにすむ魚がわかり,葉っぱに残されたはみ跡から「犯人」がわかる――.分析の黎明期を知る第一人者が,その驚くべき可能性を臨場感たっぷりに語る.
目次
1 DNAはただよう
生物の遺伝を担うDNAとRNA
生きものはDNAを「出して」いる
世界はDNAで満ちている?
2 「環境DNA」の発見
微生物をごっそり分析
PCR法による遺伝子の増幅
永久凍土からマンモスのDNA
コイヘルペスの研究……のはずだった
池の水からカエルのDNA!?
1種がだめなら多種系だ
水槽実験でつまずく
満を持しての学会発表……だったのに
ギリギリで一番乗り
〔コラム〕実験者の心意気
3 いるかいないか、どれだけいるか
環境DNA分析ことはじめ
特定の種がいるか、いないか
外来種ブルーギルを追え!
オオサンショウウオはどうか
11年ぶりの発見
「どれだけいるか」の難しさ
舞鶴湾にマアジは何匹?
〔コラム〕葉っぱを食べた「犯人」のDNA
〔コラム〕使い回しが利く環境DNAサンプル
4 川ごと、国ごと、時空も超えて
「そこにいるもの全部」を調べる
驚異のMiFish
琵琶湖に魚は何種いる?
全国一斉採水調査
水飲み場に来たのはだれだ
ネス湖でネッシーを探す?
ヒルが吸った血から……
感染症リスクはどこにある?
堆積物から過去を復元
〔コラム〕やってみよう! 環境DNA研究
5 ただようDNA、未来へ
繁殖はいつ、どこで?
環境DNAの「新鮮さ」を測る
環境RNA──「知られざる生態」に迫れるか
空気中をただようDNA
分析技術のさらなる未来
〔コラム〕下水から新型コロナウイルスを検出
あとがき
引用文献
カバー・章扉イラスト=安斉 俊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
塩崎ツトム
Arisaku_0225
kamekichi29
Lagavulin
belier
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