愛蔵版 絵のない絵本

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愛蔵版 絵のない絵本

  • ISBN:9784001160352

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内容説明

「この世界の生活は,月にとっては一つのおとぎ話にすぎません」ひとりぼっちの若い絵かきのもとへ,夜ごと友だちの月が訪れて,空から見たことを聞かせます.月のまなざしが照らしだすのは,悲哀に満ちた地上の人びとの風景.旅を愛したアンデルセンの詩情あふれる名作を,絵本作家・松村真依子の柔らかな水彩絵で贈ります.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

第1夜
第2夜
第3夜
第4夜
第5夜
第6夜
第7夜
第8夜
第9夜
第10夜
第11夜
第12夜
第13夜
第14夜
第15夜
第16夜
第17夜
第18夜
第19夜
第20夜
第21夜
第22夜
第23夜
第24夜
第25夜
第26夜
第27夜
第28夜
第29夜
第30夜
第31夜
第32夜
第33夜
訳者あとがき
奥付

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

121
貧しい絵描きに月が語る世界中の物語。著者にとって旅は人生そのもので生命や詩情の源泉だった。既に訪れた国に限らず遠方や過去にまで縦横無尽に想像を巡らせる。執筆時の旺盛な創造性を万華鏡のように美しく多彩に覗かせる宝珠の33夜。本作も動物や児童といった無垢な存在に特に温かな眼差しが注がれるが、決して牧歌的な話ばかりではない。玉座で死ぬ少年、墓場で愛した女の死を嘆く道化、才能がなくて自殺する演劇人など過酷な運命に弄ばれる人々の営みまで独自の抒情的な散文詩でスケッチしている。月にとっては地上の出来事は全て御伽噺だ。2023/10/17

☆よいこ

83
アンデルセン童話短編。貧しい若者に「月」が語る物語、33夜▽インドの少女が流す炎/めんどりを追う少女/牧師館のバラは枯れた/ドイツの喜劇/王座で死んだ少年/詩人の囁き/二本の木/月の挨拶/グリーンランド人の踊り/老嬢の棺桶/婚礼の窓辺/廃墟の思い出/天才と凡庸/こうのとり/荒野を越えていく百姓/ポリチネロ(道化師)/新しい服/都市の死骸/俳優の死/ローマの少女/砂漠/木の上の人形/二人の尼僧/糸つむぎ少年/ロスチャイルドの母/煙突掃除/中国の若い僧は娘を想う/白鳥/修道院/馬小屋/熊/囚人/少女の祈り2022/08/23

美紀ちゃん

67
愛蔵版! 絵がいっぱい。 月が語る物語が、真珠のようで素敵。 漢字には「かな」がふってあり小学生でも読みやすいと思う。 もちろん中学生でも、読みやすい。 章のラストに補足もありわかりやすい。 万華鏡のでように多彩で美しい。 アンデルセンの想像の世界が凝縮されていて、独特の抒情詩的な詩美がただよっている。 朝の読書に最適。2022/05/05

b☆h

35
タイトルに惹かれて。寝る前に読むのにふさわしい、短い話が33話収録されている。月が友人の男の子に語りかける内容で、少しずつ読みたくて時間をかけて読み終えた。白黒だけど、濃淡で表情豊かな絵がとても雰囲気があって、好みだった。半ばぐらいでふとタイトルの意味に目星がついた。正解なのかは分からないけれど、そうだといいな。絵本ってやっぱりいいなと再確認するような時間でした。2023/11/28

だいふく

12
松村真依子さんの絵が好きで購入。素敵な函から始まりカラフルな表紙、一転、月の光の中で見るモノクロームの世界。思わずため息が出てしまう。 お話は初めて読んだけれど、原文がとても詩的なんでしょうね。時々頭かついて行けないところも。沢山の方が訳されているようなので、この機会に図書館で複数冊借りて読み比べてしまった。たまにはこういうのも楽しい。2022/04/29

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