ハヤカワ文庫NF<br> エデュケーション 大学は私の人生を変えた

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ハヤカワ文庫NF
エデュケーション 大学は私の人生を変えた

  • 著者名:タラウェストーバー【著】/村井理子【訳】
  • 価格 ¥1,496(本体¥1,360)
  • 早川書房(2023/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150505936

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内容説明

狂信的モルモン教徒の両親により学校に通うのを禁じられた少女タラ。ケンブリッジ大学で博士号を得るまでの壮絶な半生を自ら綴る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

54
貪るように読んだ。前半の原動力は憤り。後半は祈りにも似た気持ちで。壮絶な虐待を受けながらも、大学教育により真の自己を掴み取った後も、全ては両親に起因するサバイバルであったのに、寄せては返す波のように親を慕う姿がやるせない。これが親子か。仕方ないのか。2023/03/28

星落秋風五丈原

41
某事件で宗教二世が取り上げられているが、生まれた時から明らかに世の中の大方とは異なる価値観で育った子供が、いざ社会に出てみると苦労する話は枚挙に暇がない。著者もそうだった。私が読んだのはこの表紙ではなく、カバーかもしれない。描かれているのはおそらく著者の故郷バックスピークで、何度も名が出てくるインディアン・プリンセスもその中に含まれる。そして、山の向こうに鉛筆でできた山がある。鉛筆=教育を指すのだ。著者が教育を受けたことが故郷を出ていく契機になった。学校へも通わせてもらえず病院に行くのも禁じられていた。 2023/03/06

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

23
エデュケーションとは教育の事。、子どもへの束縛、虐待に宗教が絡むと厄介だなあ、と思った。前に「インテリとは自分を客観的に見る事ができる人」と教えたくれた人がいた。、教育を受けて自分を他人の様に観察できると世界が広がる。教育の基本というか第一歩はそこからではないかと思う。両親や兄姉の暴力や支配があまりに辛い手記だった。内田春菊氏はあまり読まないが「ファザーファッカー」だけは女の子は読んだ方がいいとおもっている。この作品も宗教的に縛られている家庭の子どもがいたら読んだ方がいいと思う。2023/09/30

テツ

23
熱心なモルモン教徒の両親に「愛のある正しい」教育を受けた著者タラの自伝エッセイ。出生届が提出されていなかろうが、初等教育さえ受けさせていなかろうが、家族以外と断絶して破滅に至る妄想を聞かせ続けようが、それは親としての愛によるものなのだ。彼女が真に気づけたのは、世界を俯瞰し、それと対峙し自分個人はどう生きるべきなのか考えることができたのは、偶然にたどり着いた学びの場のおかげ。タイトルの「エデュケーション」の重さとありがたさ。宗教二世が少しだけ問題になっている今だからこそ読んでおきたい良書。素晴らしかった。2023/02/26

Inzaghico

13
『エデュケーション』に書いてあることは対岸の火事ではない。教育が次世代を引き上げるきわめて重要なカギであることがわかっているのに、自分を超えて行かれ、自分に歯向かわれると困るので、子どもに教育を受けさせない親はどこにでも一定数いる。読み終えた直後は『ヒルビリー・エレジー』に似ているな、と思ったけれど、日本の宗教2世の記事を目にしたら、そちらとのつながりのほうがよほど強いように思う。原題の”Educated”が強く語りかける意味を考えたい。2023/07/09

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