内容説明
地球科学者の9割は、脱炭素のウソを知っている!
「環境ビジネス」でいったい誰が儲けているのか――
若き活動家、グレタ・トゥーンベリさんのスピーチにおいて繰り返された、
“How dare you!” (よくもぬけぬけと!)というフレーズは記憶に新しい。
世界中が正しいと思い込まされている「脱炭素社会の実現」だが、その実、
国連主導の地球温暖化人為起源CO2説にはねつ造や欠陥が含まれていることを指摘する専門家は少なくない。
本書では、環境保護運動の科学的検証と経済合理性を大テーマに、「CO2犯人説」などの矛盾と危険性について掘り下げる。
●異常気象の原因は「偏西風の蛇行」
●欠陥だけけのIPCC気候変動モデル
●グレタさんが中国批判しない理由
※本書は2020年2月に小社より刊行した単行本『地球温暖化「CO2犯人説」は世紀の大ウソ』を改訂し、新書化したものです。
【目次】
第1章 地球温暖化の原因は人為起源CO2ではない
第2章 IPCCとメディア報道の嘘
第3章 本当の地球環境問題とは何か?
第4章 国連が招くカオスとプラネタリー・バウンダリーの真実
第5章 人類史上最大の試練の時代
終 章 これからどうすべきか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読特
33
「温暖化はCO2が原因」決めつけは常に危うい。科学とは不確実性に溢れた自然の中に確からしいことを見出すこと。より高い可能性を示し、行動の選択を極力誤らせないようにするもの。直感の方が正しいこともある。「CO2の温暖化への寄与度は低い可能性が高く、将来起こり得る危機への対処を間違える恐れがある」…科学に誠実になればまわりくどい指摘になる。歯切れが悪い。だから根拠が薄弱でも決めつけてくれる「CO2犯人説」に大衆は流れる。否定の可能性も追求しなければ信憑性は得られない。反証を封印しようとするのは後ろめたさから?2023/09/04
KAN
14
科学の発達は無条件で「善」であり、世界がより「善く」なる、という思い込みを利用して、自己の都合の良い世界にしていこうとする学者、専門家たち。そしてその科学的結論を伝えるのみで、その価値観については中立的であろうとするマスコミを始めとする媒体は最終的に無責任言論となって世界を善くもし、悪くもする。科学者同士で議論する事で「善く」なる世界を作り出さなければ、単なる害悪でしかなくなるのでは。2023/04/20
Geo
4
地球の気候変動に関する授業のネタとして読んでみました。過去の気温変動や海水準変動など、サイエンスが何をどのように明らかにしたかというところをしっかりと学ばなければと感じました。著者の一人は情報の真偽を吟味するための拠りどころなるのが高校で習う知識だと述べており、著者がいうように自分で調べて自分で考えることの大切さを改めて感じます。 2023/07/29
Oki
2
二酸化炭素排出と地球温暖化の結構な情報bitが得られた。 しかし、二酸化炭素排出が今の地球温暖化の主原因で危機的かどうかの判断は専門でない者にはわかり得ない、という事はわかった。 また、地球は人類なしでも、ここ数百万年単位で今の温暖化の40倍以上の大きな気候変動を経験している事は確からしい。(地球の年齢は数十億年単位) そして、二酸化炭素犯人説に対して疑義を唱えるのはプーチンや習近平に逆らうような難易度がある事も確からしい。 ただ、強欲資本主義に対する方便としてのブレーキの役割がある事もまた確からしい。2023/09/07
ゆうゆう
1
★★★☆☆2024/02/29