内容説明
京の都に最強《能力》持ちのセンセイあり!
京都・烏丸大学で民俗学を教える凛子さんの姓は、漢字の「一」と書いて「ニノマエ」と読む。女子大生にしか見えない姿だが、実はアラフィフだ。そして彼女の大切な家族はビション・フリーゼの「にぬき」。ふわふわまんまるなので関西の言葉で「ゆで卵」をさす名前がついた。凛子さんは教授だが、それ以上にひそかに重要なお仕事がある。それは強すぎる霊能力を駆使して、京の町の(霊的な)平和を守ること。そしてこのたび、このひとりと1ワンに新たに加わったのは、凛子さんと同い年の有能アシスタント・富士宮咲子さん。こちらは元々東京在住だったが、ダメな年下ボンボン旦那に給料も財産も搾取され続け、おまけに旦那の亡き愛人さんたちにまで憑かれてズタボロ、いよいよ最期の旅路と覚悟して出かけた京都鴨川のほとりで死にかけていたところを、凛子さんに救われたキャリア・ウーマンだ。汚部屋の住人かつ生活態度最悪の凛子さんと、お片付けの天才……どころか事務作業全般大得意の有能助手であるところの咲子さんは、姿も性格も正反対だけど、いつしか最強の相棒に。
インチキ占い師がいればアトリエに行って対峙し、はぐれたお稲荷さまがいれば自家用車で拾い上げて保護し、暴れるファラオがいればギャラリーに乗り込んでお世話する……。読むだけで運気爆上げの物語、第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
49
美味しそうな食べ物がいっぱい出てくるのにあまりおいしそうに感じないのは不思議だ。人気の占い師・竹野内豊似の月星先生のキャラがいいので準レギュラーで登場してほしい気分だ。2023/04/08
coco夏ko10角
18
第2弾。前作であんなに色々あったのにたった三ヶ月の出来事だったのね。今回もインチキ占い師だったりお稲荷様回収だったりファラオだったりドタバタ。凛子さんの能力は「そんなことまでできるのか」となんでもあり、すごい。咲子さん優秀だしどんどん活き活きしていってよかった。2024/04/07
よっしー
17
一作目よりこちらの方が面白かった…というか読みやすかったです。出てくる面々の印象が残っていたからかな。凛子さんは最初から変わらずでしたが、咲子さんが本来の自分を取り戻してキラキラしつつ働いている姿が素敵でした。こんな有能な人を手放すなんて…信じられません(笑2023/07/30