風さわぐ北のまちから 少女と家族の引き揚げ回想記

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風さわぐ北のまちから 少女と家族の引き揚げ回想記

  • ISBN:9784333028733

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内容説明

1945年8月、日本の敗戦により、それまで日本の植民地だった朝鮮に暮らす日本人は、突然「外地」に取り残された状態になりました。11歳のれい子と家族は、朝鮮半島を二分した〈38度線〉の北側の港町・鎮南浦で、厳しい冬を迎えます。
寒さと食料不足、ソ連兵による略奪、北朝鮮の建国の混乱の中、母と6人の子どもたちが生き抜き、日本へ帰り着くまでを描いた、奇跡の実話です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろわん

1
引き揚げの時の様子が6歳だった作者ご本人しか書けない強さと確かさで描かれている。今につながるいのち。日本。歴史。朝鮮の人々との繋がり。2024/06/02

You

1
2023県課図中学■夏が近づくとこういう本を読みたくなる。子供の頃にも幾多の平和読み物に触れてきたけど、80年前の人と本を介して時を超えて通じる感覚は大人になってからついたと思う。敗戦後、朝鮮に残された母子7人の暮らしと引揚げを描いた物語。図書分類の基準だと創作の扱いですが、姉の目から見た世界を妹の立場から推考しながら書いた実話作品です。かつて統治していた朝鮮に残されるというのは辛い体験だったはずだが、加害者意識にも被害者意識にも偏ることなく、見たままの、人と人の日常を遺してくれたことに感謝を感じる。2023/06/20

ミネチュ

1
著者はまだ5~6歳の子どもで、本当に大変だったのは著者のお母さん。お父さん(夫)は終戦直前に徴兵され、お母さん一人で6人の子どもの面倒をみなければならず、しかも終戦時にそれまでの財産はすべてなくなりほとんど無一文。本当に大変だったと思います。 そんなに親しくもなかったうえ、日本人をかくまうとひどい目に遭うこともあったにもかかわらず、著者ら家族をしばらく住まわせてくれた隣人のオモニの 「汝の、隣人を、愛せよ、と聖書にある。たいへん、たいへん、むつかしいです」 という言葉が印象的でした。2023/06/11

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