内容説明
本書は、伝統的な解釈や註釈書などに囚われず、鳩摩羅什訳の『妙法蓮華経』そのものと向き合って丁寧かつ自由に読み解いた、『法華経』の解説書です。
著者は、『法華経』を自由に読むことで、『法華経』が「あらゆる仏教は〈法華経〉（＝大宇宙の真理）である」と謳っているということに気づけるといいます。
この『法華経』と〈法華経〉という「二つの法華経」は、それぞれ何を意味するのか。その解明を皮切りに、『法華経』全28品を綿密な考察と機知に富んだ筆致で説き尽くします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょちょ
19
お釈迦さまは人間の肉体としては入滅されたが、実は今でも存在しており、我々が法華経を信ずればいつでも会いに来てくださるというのが、一番ありがたいお話だった。 ある僧によると、法華経が最高の経典だそうだが、正直法華経が何を説いているのかはわからない。菩薩や弟子その他大勢の人たちに「あなたはいずれ仏になる」と保証している話が実に多い。作者も「法華経」は法華経を説いているのではなく、「今から法華経を説きますよ」と言っているのだという・・・。作者は法華経に関し三部作を書いているのですべて読んでみよう。 ★★★★2021/02/26
