内容説明
難解であるが魅力的な弘法大師空海の思想を一般の読者にも納得してもらえる内容となっている。その波乱の生涯と思想確立の変遷、高野山金剛峯寺建立の意味、日本密教の本流を著者ならではの巧妙かつリズム感ある文体で解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鹿野苑
6
空海について知っていることは、歴史の授業でならったことと、実際に高野山に行った体験だけなのである。 中国に渡り密教を日本に持ち帰ったのは知っていたが、こんなに用意周到で漢文にも通じた天才だったなんて知らなかった。イメージは天才だな。 どうしても親鸞聖人と比べてしまうのだけど、いまひとつ人間性に迫る内容が少ないかなとは思った。これはいまも高野山の奥の院にいらっしゃるということからなのかなと。 おそらくいろいろ諸説ある中のことを書かれているのだろうと思うけれど初見の自分にはちょっとその妙味がわからなかった。 2024/06/19
すな
0
本著はいくつかの章立てとなっており、空海を知ることの一助となる。略歴などを知っていると頭に入りやすいとは言え広大無辺というか、空海の人物像を追うだけで大変な情報量が必要となる。わかった気にはならないでおこう。2023/12/13
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