内容説明
街を歩いていると、予想もつかないおかしなモノに遭遇することがある。
「うおわぁ! なな、なんじゃこれは! 」
デカすぎて逆にご利益のなさそうな仏像、おばけが出るかもしれない出版社、
雅な建物の中で煩悩が渦巻く遊郭跡、なぜか貝だらけの哀愁漂う公園、
ガラクタしかないルール無用の秘宝館、街のあちこちにかかしが住んでる村…。
いったい誰が、いつ、なんのために作ったのか。
めちゃ気になる。近づきたいような、そうでもないような…。
まったく意味不明理解不能、頭が混乱すること間違いナシ!
違和感満載のヘンテコスポットを、
人気ホラー作家・最東対地が自ら足を運び、
想いや妄想、推察を巡らせて、その実情を鋭く深堀した
激ゆるナンセンス街中観察入門。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
66
著者はホラー作家なんですね。島や廃墟的な所を巡る。怪紀行となってますがライトで軽く読むことが出来る非日常的旅エッセイ。2022/10/17
シャコタンブルー
61
全国の15箇所の怪しげな「おかしい場所」が掲載されている。その中では江ノ島、鬼怒川温泉街、清里駅前の3箇所は行ったことがあるが鬼怒川と清里の今の状況を見ると栄枯盛衰をシミジミと感じる。ホラー作家らしく廃墟、トンネル、墓のキーワードの場所が数多く登場するが本当に怖いと感じた場所は広島県の大久野島だ。ウサギの生息している島として有名なのでyoutubeで見たことがあるが、まさか立ち入り禁止の危険場所があるのは知らなかった。滋賀県の沖島には一度は行ってみたい。カラー写真豊富で紙上の旅を存分に楽しめた。2022/11/04
あっか
54
新刊。ホラー作家最東対地氏による、ちょっと不思議な土地紀行。怪紀行らしいが怖い場所はそれほどなく本当に『不思議な地』の探訪記でした。しかもその不思議さの種類も様々。ゆるゆる口調なのでちょっと笑えて楽しいです。まぼろし博覧会のボリュームとインパクトがエグい。案山子畑はとにかく凄くて興味津々!近々行きたいなと思っている小網神社は普通に良いお話だった。清里、子どもの頃よく旅行に連れてってもらったけど今こんなことになってるんだな…切な。エクスナレッジさん、建築系の本が本当に素敵ですよくお世話になってます。地下怖い2022/08/05
のりすけ
26
最東さんって多分、書きたいことがガーっと来てそのまんまリズムよく書き上げたいタイプの方なんだろうと思う。だからこういうルポ形式のものは、滑り芸的ギャグを連発してでも面白く伝えよう!という意欲もヒシヒシ感じられるの。本人も楽しくノリ良く書いてはるし。でも小説になるとそれが足を引っ張って「文章が恐ろしく下手」に見えちゃうんだろうなぁ。清里、バブルの時に行ったわ…。今そんなんになってたんか←情弱。2022/09/23
あられ
16
何かがおかしいって、おかしいところを訪ねているのだから、おかしくて当たり前じゃ。。。と思いつつ、セーラちゃんきもかわいい(笑) 「まぼろし博覧会」などというものがあったのね! おもしろい! 福井最恐のスポット・雄島、どこかで聞いた気がして、塩田武士・著「朱色の化身」の舞台であった。ラスト「エクスナレッジ本社」、怖えぇぇぇ。。。チャラい文章で、投げたくなったが、ま、それなりに怖かったので、よしとしよう。著者、初読みだったので、ホラー作品も読んでみたい。←読めるのか? ←へたれ発言。。。2022/09/23