文春e-book<br> 「普通」ってなんなのかな 自閉症の僕が案内するこの世界の歩き方

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文春e-book
「普通」ってなんなのかな 自閉症の僕が案内するこの世界の歩き方

  • ISBN:9784163916538

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内容説明

ウォルター・アイザックソン(『スティーブ・ジョブズ』『コード・ブレーカー』著者)激賞!
「美しく、驚くべき若者による、美しく、驚くべき本だ。本書はあなたをインスパイアし、あなた自身と周りの人々の精神をより深く省みさせてくれるだろう」

ジョリーは自閉症。
ずっと、みんなとうまくやれなかった。普通の小学校にも入れなかった。

でも彼は自分なりに世界と、人間と向き合った。
そして気づけば高校を卒業し、大学も出て、イギリスのオックスフォード大学院に進み、修士号を取って、研究者になった。

「自閉症でない人が、自閉症について理解できるとは思えない。僕も、自閉症でない人たちのことがわからない。お互い一生懸命説明しても、『わからないよ』って肩をすくめるだけじゃないかな」

ジョリーは本書で自閉症の人たちを代弁しようとか、自閉症を克服できるようアドバイスしようとか、自閉症を一言で説明しようとか、そういうことはしていない。
ただ彼は、自閉症でない「普通」の人たちのためにつくられた世界で、自閉症の頭脳をもつ人がどうやって思考し、生きているのかを少しだけ見せてくれる。
「人間らしい」「普通」と思いこんでいる精神とちょっと違う精神や考え方がどんなものかをのぞかせてくれるのだ。

われわれが行き詰まっているこの世界を軌道修正するための、ちょっとしたヒントもあるかもしれない。
ダイバーシティがあたりまえになった今だから読みたい一冊。

日本版のために、著者にオンラインインタビューを行い、本人の近況から、『自閉症の僕が飛びはねる理由』の東田直樹氏へのメッセージや、やまゆり園事件までを語る附章を特別収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

しんい

11
自閉症の当事者であるアメリカ人の著者による本。以前、日本人の自閉症当事者による「僕がとび跳ねる理由」を読んだ。まさにスペクトラム、グラデーションであって、自閉症と診断されてもどのようなものであるかは大きく違う。医師や両親など介助する側によるものもあるが、当事者としての悩み、また、人間の構造という観点から、当事者による考察や思いを知れるのは貴重。人間(頭、頭脳、自分)は脳(心)と身体という乗り物を利用することで初めて成り立つ存在であって、でも脳や身体をうまくコントロールできなくても、人生はそこにある。2023/05/10

ossan12345

8
「ねえ、みんなも全員、障がい者じゃないかな。みんなまったく同じだから、気づいていないだけだよ」健常者は誰しもが自分が世間一般の多数派で、大体のことは分かっている、みんなと同じものが見え、同じことを考えている、普通の存在と思っているが、そんなものは幻想だ。差異を自覚できるか否か、というところにジョリーの特異性がある。口では何とでも言えるが、健常者が言う「それって分かるよ」に意味はない。かく言う自分も、そんな世界があるんだな、と思いつつ、真の意味で理解できたとは決して言えない、と思ったちょっと辛い作品でした。2023/07/23

Yuki2018

6
自閉症を抱える著者へのインタビュー集。著者はかなり大きくなるまで普通の会話ができなかったようだし、いわゆる常同(同じ行動を無意識に繰り返す)もあるようなので、直に接すると自閉症の特徴が見えるのだろう。しかし、語られている内容からは、定型発達者とそれほど違っているようには思えない。家族や環境にも恵まれ、むしろ非常に前向きな人物に成長しているようだ。多様な人材を包摂するダイバーシティについても考えさせる一冊。2023/05/20

CHIPCATS4

4
自分がマジョリティに属していると認識している人には、今の生活に大した不便は感じない。なぜなら、その大多数と呼ばれる人の視点で作った世界だから。 マイノリティ=弱者なわけではない。この世界の構造がそう思わせているだけ。 そしてこういった議論も、感情が伴うことで事態は余計に拗れ、本質の議論にならなくなる。。。 自分達だけが生きやすければいい…意図せずとも、そんな世の中になってはいないか? 「普通」の定義ってなによ? どこ視点の「普通」なのさ。 感情は時として足枷となる。 論理的な議論が必要だと感じた。2023/07/08

s.takmts

4
ジョリーから見える世界はとても興味深いものだった。自閉症の方々のためには作られていないこの世で生きていくため、私自身も不可思議でよく分からないルールで動く世の中を冷静に分析して捉え、愛をもって接している姿が印象的。「定型発達者」と「自閉症者」などの大枠で括るのではなく、人間は個々人で異なるものなのだと改めて思った次第。私のように世の中が生きづらい人にとっても有益な考え方が多く並んでいたのだった。感情ではなく思考に基づいて相手に共感するとお話するご本人、そんな彼が誰よりも思いやりを持っているなあ。2023/04/24

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