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内容説明
「はい、ウマイよ、できたてだよ!」
「大たこ焼き、6個で500円だよ!」
日本の祭りを盛り上げるテキ屋の屋台。しかし、行政による締め付けが厳しくなった昨今、徐々にその姿を減らしている。
そもそも、テキ屋はいったいどのような組織なのか?
どうやってテキ屋になるのか? 扱う商品は誰が、どうやって決めているのか? br>
商売をする上での縄張りは? そしてどれくらい儲かるのか?
日本の風物詩であるテキ屋、これまで明らかにされてこなかった実態を、テキ屋一家に生まれ育った著者が赤裸々に描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆいまある
87
私の父は結婚した時、家を借りた。大家さんは某寺のテキ屋の親分さん。すぐに私が生まれ、手のかかる弟が生まれ、私は3歳でその土地を離れるまで、半分テキ屋ファミリーに育てられた。寺の境内で鳩の豆撒き放題。よく屋台の内側で何か食べてたらしい。この本の作者は私よりちょい年上。テキ屋という人々の義理人情の厚さ。分かる気がする。父が刑務所に入ったせいで、小学生からテキ屋として働いた作者。今なら間違いなく児相案件。さらりと書いているが、稼ぎまくり遊びまくった高校時代。普通じゃない。興味と郷愁刺激される一冊。2023/09/08
ma-bo
79
家族(両親)がテキ屋だった著者が自身の半生を辿りながら業界のしきたりや裏側を解説。グレーな部分は業界の方への配慮があるのか核心に触れない感じだった。2023/04/28
つちのこ
44
原香苗著『テキヤはどこからやってくるのか?』を読んでいたので、おおよその概念は掴んでいたが、当事者が書いたものとなれば別。小学生時代から家業を手伝ってきた著者ならではのリアリティに溢れている。グレーゾーンのテキ屋が暴対法やコロナによって次々に廃業まで追い込まれているのは何とも解せない。誰もがお祭りや縁日の屋台で買い食いをし、雰囲気を楽しんだ覚えがあろう。キッチンカーに変わったりしてめっきり見かけることが少なくなったテキ屋の屋台は、昭和レトロの遺物ではなく、生き残ってほしいという著者の願いが突き刺さった。2024/06/21
ビイーン
25
この本を読むまでテキ屋≒ヤクザの間違った認識を持っていた。認識を改めたい。一時期コロナの影響で祭事が一斉に中止になった事でテキ屋を廃業した方も多いようだ。田舎の祭りも屋台の数が減り寂しく感じる。でもやっぱり祭りには屋台の賑わいが必要。最近はイベントが再開しているし、以前のように屋台の賑わいが復活してほしいよね。2025/08/19
タルシル📖ヨムノスキー
24
夏といえば花火、お祭り、そしてそれに必ずついて回る出店。そういえば最近は町内会が出店を出したり、そもそもコロナ以降お祭りやイベントが縮小されたり、おまけにグレーゾーンを許さない社会が、情緒あふれる、なんだかちょっと怪しげでそれがまた楽しいという、心のゆとりみたいなものを奪ってしまったような気が。この本はいわゆるテキ屋として40年以上働いてきた著者が語るテキ屋のあれこれ。まず誰もが考える素朴な疑問「テキ屋は暴力団なのか?」。コレはキッパリ否定していました。でもなぜかいわゆる暴対法の対象にされてしまうという。2024/08/15
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