内容説明
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江戸の人びとは、現代人では考えられないほどの健脚を誇り、全国各地を歩きまわる旅を愛していました。それでは、歴史に名を残した人物たちは、どれだけの歩行能力があり、どのような旅に出たのでしょうか。行く先々で遭遇した困難や人との出会いはどのようなものだったのでしょうか。松尾芭蕉、伊能忠敬、吉田松陰、清河八郎、勝小吉の「歩く旅」に着目することで、新たな歴史像を解明します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sofia
31
「歩く江戸の旅人たち」の第2弾。歴史を動かした松尾芭蕉、伊能忠敬、吉田松陰はどんな旅をしたのか気になったが、大量の資料の割におもしろさはない。伊能忠敬にいたっては「測る」偉大さにおののく。後半の名前の知らなかった2人の抜け参りの話はおもしろい。清河八郎の裕福ながらも母子旅に驚く。女性の抜け参りも驚いた。やっぱりかなり抜け参りをやっていたのだな。そして江戸時代にも宅配業者があったことにびっくり。2024/12/09
紫羊
16
歩く江戸の旅人シリーズ第2弾。前作は庶民編だったが、ここでは歴史上有名な人物の歩き旅について様々な考察がなされている。俎上に上がったのは、歩き旅の代名詞的な存在である松尾芭蕉と伊能忠敬、そして吉田松陰、清河八郎、勝小吉となかなかに魅了的な面々。この中では一番馴染みのなかった勝小吉の破天荒な旅、というか生き方そのものに打ちのめされた。2023/09/20
みさと
4
近世に長距離徒歩旅行をした歴史上の有名人、松尾芭蕉、伊能忠敬、吉田松陰、清河八郎、勝小吉の5人の旅行記を分析し、歩いた距離やペースを数値化する。歴史的な偉業ではなく「歩行」の実際を明らかにする。彼らはどんな服装で、どんな距離を、何日かけて、何を食べて、いくら遣って、何に苦労し、何を楽しみ、歩いたのか。ひいては同時代の日本人がどんな旅をしていたのかに迫る。住み慣れた土地を飛び出し、自分の足で歩き、異なる文化に触れ、多くの人と出会い、彼らは世界を広げていった。彼らが歩かなかったら歴史が動くことはなかったのだ。2023/04/12
momen
1
著名人の日記や記録から江戸時代の旅の実情を探る。歩行距離・時間の概算、食事や買い物、道路や関所、持ち物や必要金額など幅広く網羅しており、1を読んでいなくても楽しめる。本文はライトな一般向けだが、記録にある歩行状況、道路事情、食事内容などを纏めた表が非常に充実しており、ルートの地図や当時の旅行情報誌の図版も載っていて、具体的な旅程がよくわかる。関所破りや旅人への施しの実際も解説されており、旅人の存在が幕府や民衆に広く行き渡っていたことを伺わせる。吉田松陰が餅や菓子を爆買いしていたのがなんか可愛らしい。2024/02/24
takao
0
ふむ2025/02/19
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