xDiversityという可能性の挑戦

個数:1
紙書籍版価格
¥1,870
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

xDiversityという可能性の挑戦

  • ISBN:9784065305898

ファイル: /

内容説明

AIに代表される計算機技術の成熟とともに訪れる、新しい自然。
デジタルデータと自然が融和し、そのどちらでもない自然に生まれ変わった自然・自然観を、落合陽一は「デジタルネイチャー」と名付けた。
計算機と自然の様々な中庸状態を探るなかで、人の身体が制約から解放され、新たな制約を楽しむこともできる、という気づきの先にあるのが、クロス・ダイバーシティのプロジェクトである。
菅野裕介(東京大学生産技術研究所准教授)、本多達也(富士通株式会社Ontennaプロジェクトリーダー)、遠藤謙(ソニー株式会社シリアリサーチャー)ら日本を代表する若手研究者・エンジニアが集結し、落合陽一を代表としてJSTクレストxDiversityを結成した。
メンバーは4つのチームに分かれ、それぞれのタスクに取り組んだ。
聴覚補助デバイス、ロボット義足、視覚障害者支援デバイスなどの製作と、それらのデバイスを実装するためのワークショップ、プロトタイピングなどである。
義足を着けた乙武洋匡氏は国立競技場でみごと117メートルを歩ききった。
ろう者・聴覚障害者のために開発された「Ontenna」は全国の8割以上のろう学校に採用され、新たな体験をもたらしているだけでなく、聴者の世界も広げつつある。

xDiversityは、技術(=どうやって解くか)の多様性と課題(=何を解くか)の多様性をクロスさせて新しい価値を生み出すことをコンセプトに挑戦を続けてきた。
本書は、4年半におよぶxDiversityプロジェクトの内容を、落合陽一氏をはじめとしたメンバーが報告するレポートである。
いま、たしかに姿を現わしつつある新しいデジタルネイチャーの実像がここにある。

目次

序章  最強のチーム
第1章 Ontenna――AIでろう・難聴者の可能性を拓く
第2章 OTOTAKE義足プロジェクト
第3章 OTONGLASSからファブビオトープへ
第4章 当事者の視点によるxDiversityの未来
第5章 Maker movement の期待と失敗
第6章 ”現実”の自給自足展
第7章 インクルーシブワークショップの5年
第8章 技術の多様性と課題の多様性に挑む
終章 対談「斎藤幸平(東京大学大学院総合文化研究科准教授)×JSTクレストxDiversity」
xDiversityはGAFAの先のコモンをつくる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

vinlandmbit

18
図書館本。xDiversityについての理解を深めるべく読了。2023/06/01

Sena

1
前半、やや独特な文体と抽象度で理解するのが難しい部分もあったが読了。クロス・ダイバーシティとは人や環境の「ちがい」をAIとクロスさせ、多くの人々によりそった問題解決の仕組み作りを目指すプロジェクトである。(HPより) 計算機によって多様性を実現する社会に向けた超AI基盤に基づく空間視聴視覚技術の社会実装。 研究テーマは「人の多様性をAIテクノロジーで支えること」。人の身体や感覚器の機能補完や拡張のためにタスク型志向のAIソフトやデバイスの開発を行い、研究の社会実装により多様性社会の実現を目指す。2023/05/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20546496
  • ご注意事項