内容説明
アメリカの日常にはびこる黒人差別は決して根絶されず再燃する.ピューリツァー賞受賞・黒人女性作家が自らの体験をもとに,差別の底に潜む,白人,バラモン,アーリア人の「優越」を保持するカースト制のメカニズムを探る.アメリカの民主主義を蝕むカーストの恐るべき悪とは.世界的ベストセラー,待望の邦訳.
目次
群衆のなかの男
第一部 永久凍土中の毒素と、いたるところで上がる熱
第一章 毒素の死後の生命
歴史の診断
第二章 古い家と赤外線
第三章 アメリカの不可触民
見えないプログラム
第二部 人間の分類の恣意的構築
第四章 ロングラン上演とアメリカのカーストの出現
第五章 「おまえたちのために作った容器」
第六章 人間性の尺度
第七章 デリーの濃霧のなかからインドとアメリカの類似点を見つける
第八章 ナチ党とカーストの促進
第九章 沈黙という悪
第三部 カーストの柱
カーストの基盤 アメリカの不満の起源
第一の柱 神の意志と自然の法則
第二の柱 遺伝性
第三の柱 族内婚と、結婚と子作りの制御
第四の柱 純潔vs.汚染
第五の柱 職業のヒエラルキー ジャーティと土台
第六の柱 非人間化と烙印
第七の柱 実施手段としての恐怖、支配手段としての残酷
第八の柱 生まれつきの優越vs.生まれつきの劣等
第四部 カーストの触手
茶色い目と青い目
第十章 ミスキャストの根源
第十一章 支配集団の地位への脅威と、最高位の危うさ
第十二章 この世の罪を一身に負うスケープゴート
第十三章 不安なアルファと、負け犬のいる意味
第十四章 日常生活へのカーストの介入
第十五章 最下層がいないと困る訳
第十六章 最下位にはなりたくない 浸水する地下室に詰め込まれて
第十七章 初期のカーストの前線で
第十八章 サチェル・ペイジとカーストの不合理
第五部 カーストがもたらす影響
第十九章 憎悪の高揚感
第二十章 カーストの避けられないナルシシズム
第二十一章 ウェーブした黒髪のドイツ人少女
第二十二章 ストックホルム症候群と従属カーストの生存
第二十三章 ヒエラルキーの境界を守る突撃部隊
第二十四章 コルチゾール、テロメア、そしてカーストの致死性
第六部 反動
第二十五章 台本の変更
第二十六章 岐路とカーストの復活
第二十七章 カーストを象徴するもの
第二十八章 投票にかけられる民主主義
第二十九章 カースト制度の代償
第七部 目覚め
第三十章 聖なる紐を脱ぎ捨てる
支配カーストの先鋭化
第三十一章 心が最後のフロンティア
エピローグ カーストのない世界
謝辞
訳者あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スイ
tsuneki526
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