内容説明
本書は、工学系の学部生・大学院生やエンジニアを対象に、最適化手法や最適設計法およびその応用事例をわかりやすく解説。最適設計の基礎用語や定式化からはじまり、非線形計画法の代表的な手法について、アルゴリズムを理解するため、手計算程度でできる例を交えて解説している。多目的最適化では、基礎となる考え方や用語、各手法の特徴、トレードオフ分析などについて、数理的な側面から例題をまじえて丁寧に解説している。
目次
第1章 機械学習と最適設計
第2章 最適設計の基礎
第3章 非線形計画法
第4章 多目的最適化
第5章 大域的最適化
第6章 応答曲面と逐次近似最適化
第7章 機械学習を活用した最適設計法の実践に向けて
第8章 薄板成形における可変ブランクホルダー力の最適軌道設計
第9章 プラスチック射出成形におけるプロセスパラメータの最適化
付録 サンプルコード
感想・レビュー
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みるか
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工学の諸分野では,何らかの制約条件の下で,何らかの目的を達成するように設計を行うことがある.この目的は,単一の評価値である場合もあるし,複数の評価値を同時に考える場合もある.設計には,条件を満たした上で一定の基準値を達成すれば良しとする満足化設計と,条件を満たしつつ目的を最小化(あるいは最大化)しようとする最適設計の二つに大別される.本書では,最適設計を主に扱う.数理最適化の類書と異なり,多目的最適化や大域的最適化を扱っていたり,設計を行うために有用な応答曲面などについても扱っている.2022/04/13